『宝石の煌き デュエル』発表記念!名作が2人用にアレンジされた2人専用バージョンのボードゲーム9選

先日、作者のマーク・アンドレから『宝石の煌き』の2人専用バージョンが、2022年秋に発売されるという発表がありました。その名も『宝石の煌き デュエル』。ルールなどの内容はまだ明かされていませんが、人気ゲームの2人用アレンジという事で話題になっています。オリジナル版が24人用とすでに2人でも遊べるわけで、一体どんなゲームになるんでしょうか。何かの早取り要素があるのか、直接攻撃があるのか、はたまた新要素が加わるのか……。今から楽しみですね。

2人用『宝石の煌めき デュエル』が2022年秋に発売決定

人気のボードゲームが2人専用のルールになって発売されるというケース、じつは少なくありません。そして、元が良いからなのかどれもこれも面白い! 必ずベスト人数で遊ぶことになるのも面白い理由なのでしょうね。

というわけで、名作ゲームの2人専用バージョンの中でホントに面白い9タイトルを紹介します。たくさん人を集めなくてもすぐ遊べるので、友達や同僚、恋人や夫婦、親子や他人など、様々な関係の2人でプレイしてみましょう。

ブロックスデュオ

自分の色のブロックを角と角が接するように配置して、置けなくなったら負けという『ブロックス』の2人専用バージョン。

ルールはオリジナル版とほぼ同じ。ボードが小さくなっているので、比較的短時間で勝負がつきやすくなっています。2色しかないので見やすいのもいいですね。

アグリコラ 牧場の動物たち

より豊かな農場を作り上げるワーカープレイスメントの名作『アグリコラ』の2人専用バージョン。

動物の飼育だけに特化したゲームになっているので、とにかく動物を増やせばいいという目的が分かりやすいですね。オリジナル版の食糧が足りないというカツカツ感は無くなりましたが、相手とのアクションの早取りの苦しさが味わえます。拡張が2種類も発売され、2つとも含まれたボックスが発売されてるほどの人気作です。

カヴェルナ 洞窟対決

洞窟を掘って宝石を集めたり、森を開拓して放牧したり、農作物を作ったりして豊かな生活を目指す『カヴェルナ』の2人用バージョン。上記の『アグリコラ』と同じウヴェ・ローゼンベルクの作品になります。

洞窟を掘削して部屋を作る部分がメインになっており、相手とタイルの取り合いになるのが面白いゲーム性になっています。本作は2人専用ではなく、1人で高得点を目指すソロプレイも可能です。

ル・アーブル:内陸港

港町で貿易会社を経営してお金を稼ぐのが目的の『ル・アーブル』の2人専用バージョン。3つ続けてウヴェ作品の紹介です。

倉庫内の資材を管理するパズルのようなゲーム性で、テーマが「港」という以外はオリジナル版と全くの別モノになっています。運要素が無いので、拡張で様々な建物が発売されればさらに面白くなりそうなんですが、今のところその拡張が出ていないのが残念ですね。アブストラクトのようなガチガチのゲーム好きなら是非。隠れた傑作ですよ。

世界の七不思議 デュエル

カードをドラフトして担当する文明を発展させる『世界の七不思議』の2人専用バージョン。

文明を発展させていくという目的は同じですが、オリジナル版にあったカードドラフトを無くし、場に出てるカードを交互に獲得する……という部分が大きな変更点です。目標達成により、ゲーム途中でも勝負がつくのも面白い点です。拡張が2つ発売されてるのが証明してるように、オリジナル版より面白くなっちゃったと言ってもいいくらいの成功例でしょう。カードが小さくて扱いづらいのを除けば、本家越えかもしれません。

横濱紳商伝 デュエル

明治時代の横浜の商人となって名声を得るのが目的の『横濱紳商伝』2人専用バージョン。この記事で紹介する中では、唯一の日本産ゲームです。

2人専用のために何かを削ったり特化したりすることはせず、オリジナル版をギュッと詰め込んだ感じとなっています。アクションをパワーカード配置で決める新要素が非常に良く出来ていて、パワーの弱いカードから配置するジレンマに頭を悩ませることになります。そして4ラウンドしかない焦燥感! オリジナル版と甲乙付けがたい完成度で、2人専用ゲームの傑作です。

ザ・ゲーム フェイス・トゥ・フェイス

1~100までのカードを全員で協力して出し切るのが目的となっている、協力ゲーム『ザ・ゲーム』の2人専用バージョン。

オリジナル版のルールをベースに、相手より先に自分のカードを出し切るのが目的です。プレイ人数が変わっただけでなく、協力ゲームから対戦ゲームに変わっているのもポイント。相手の場にカードを出すと自分の手札が増えて自分が有利になると思いきや、相手はカードを出しやすくなるというシステムになっており、このジレンマがゲームの肝となります。

コードネーム デュエット

2つのチームに分かれて、リーダーからのヒントを元に仲間のスパイをいち早く当てる対戦型ワードゲーム『コードネーム』の2人専用バージョン。

単語カードを25枚並べて、暗殺者となる3枚を指定する前に9枚の仲間を当てる協力ゲーム。対戦ゲームから協力ゲームに変更という珍しいパターンですが、待ち時間が無くなって非常に遊びやすくなっています。一方には暗殺者に見えて、もう一方には仲間に見える……というキーカードが良くて来ていて、オリジナル版より相当良いかもしれません。協力型としては隠れた傑作です!

イムホテップ デュエル

古代エジプトの建築家となって名声を得る『イムホテップ』の2人専用バージョン。

3×3のボード上に自分のコマを置くか、ボード上の1列を選んで船を出航させるかを選び、タイルを集めていくセットコレクション。かなりシンプルだけど悩ましいゲーム……のようです。日本語版が発売されてないので、じつはまだ遊んだことがないのですが、高評価の声をよく聞くんですよ。気になります!


タイトルがヒットすると2人専用が出るのは、自然の摂理なのでしょうね。今回紹介したタイトル以外にもたくさんあります。オリジナル版が有名かつ人気になると、メーカー側としても売れると見込んで作ってもらっているんでしょうかね。とにかく『宝石の煌き デュエル』がどんなゲーム内容になるのか、発売が待ち遠しい! 傑作となるのか、それとも……!?