ボドゲ完備の個室サウナがオープン。そこは上野の穴場的ボードゲームカフェだった！

昔はおじさんが行く場所というイメージの強かったサウナですが、今や性別も年齢も関係なく誰もが気軽にサウナへ行く時代。調べてみると、1964年の東京オリンピックの時にフィンランドの選手が日本に持ち込んだのがきっかけで話題になったのが、最初のサウナブームだそうで。そしてバブル期に温泉施設の建設ラッシュと共に2度目のブーム到来で、今回が第3次ブームだそうです。

タナカカツキさんの漫画『サ道』辺りから注目され始めて、雑誌の特集やテレビ番組でも数年前からサウナがよく取り上げられるようになった印象ですかね。2021年の新語・流行語大賞に「ととのう」がノミネートされたのはサウナが世間に広まった証でしょう。

プライベートサウナとボードゲームが合体？

このブームの中でいろんな所にサウナ施設が誕生していますが、東京・上野にプライベートサウナとボードゲームが一緒になった店が今年4月にオープンしたらしいのです。

サウナとボドゲを同時に営業って!?　サウナに入りながら遊んだらボードゲームがびしょびしょに濡れるんじゃない？　カードふにゃふにゃになってない？　ゲームに集中してのぼせない？　どんなボードゲームを置いてるの？……と、疑問は尽きません。

という訳で、BROADとしてはボードゲームを中心的に調べなくちゃと思い、取材に行って参りました。

伺ったのは東京メトロ湯島駅から徒歩3分、JR上野駅から徒歩7分の所に位置する「RED° E-SAUNA UENO」です。先日取材した「RED° TOKYO TOWER」系列店になります。店名が一緒ですもんね。

一見の価値あり。東京タワーの真下でボードゲームが遊べるRED°TOKYO TOWERに行ってきた

この辺りは居酒屋や焼き肉屋、ガールズバーやキャバクラなどが立ち並ぶ歓楽街。その中で細長くそびえ立つビルの3階から9階がお店になります。

好きな動画を見ながらの個室サウナ

3階で受付を済ませ、早速5階の男性専用フロアでお客さんがいない部屋を見せてもらいました。扉を開けると入ってすぐ洗面台。いろんなアメニティが置いてあって、鏡の周りにライトが光ってる仕様になっています。ダイソンのドライヤーもお店のイメージカラーと同じ赤。

中はホテルの部屋のような作りになっていて、奥に細長く広がっています。左奥がサウナ室です。手前には椅子が2つ、小さめのテーブル1つが置いてありました。ベッドや冷蔵庫は無いのでホテルの部屋と言うのは大袈裟な例えかも知れませんが、先々月オープンということで新しくて心地よく過ごせそう。

サウナ室の中は足を伸ばせる広さになっています。足元にライトがあって中が明るいのもいいですね。アロマオイルの貸し出しもあって、サウナ室ではセルフロウリュが楽しめるそうです。

面白いのは座った目線の先がガラス張りになっていて、その向こうには50インチのテレビが設置してある、という点です。サウナ室内にスピーカーがあるので、何かの映像を見ながらゆっくりサウナを楽しむことが出来るんですね。スタッフさんによると、YouTubeで焚き火の動画を見ながら入るお客さんもいるのだとか。なるほど、そういう使い方か！　普通のサウナなら備え付けのテレビで興味のない番組を強制的に見せられることも多いですけど、ここなら好きな動画が選べますね。

そして、サウナ室の隣には水風呂。サウナ室を出たらホントに目の前にあります。浴槽はシックなデザインの五右衛門風呂で、チラーで15°Cに保った冷水が熱い体を引き締めてくれることでしょう。もちろんシャワーも完備。

個室のプライベートサウナと言うくらいなので1人専用なのかと思ったら2人まで利用可能なんです！だから椅子が2つあったんですね。男性フロア・女性フロアと階が分かれている都合で、夫婦とかじゃなく同性2人での利用に限られるそうですが。サウナ友達と一緒に入るという感じでしょうか。

サウナ後のリラックス空間

続いて7階の「リラックスフロア」へ。ここはサウナに入り終わった後に休憩する部屋になります。男女兼用なので、別フロアでサウナを楽しんだ2人が落ち合う場所でもあるのです。

カーペットの上にはヨギボーのクッションが4つも置いてあって、壁には自然の風景などがプロジェクターから映写され、心地良い環境音楽が流れています。ヨギボーに寄りかかり体重を預けると、サウナに入ってない私でもすぐ眠ってしまいそうなリラックス効果があります。室温は寒くもなく暑くもなく、大自然の美しい映像を見ていると、どこか遠くのリゾート地でのんびりしてる気分になれますね。外気浴をしてるイメージ。ゆったりとした時間が流れてますよ、ここ。

料金は80分5800円、120分は7800円。2人なら80分8400円、120分が11000円です。個室サウナという事もあってなかなか贅沢なお値段になってますね。それだけの設備が備わってるという事ですよ。お得な回数券の販売も始まっています。

8階がボードゲーム専用フロア

そして、ボードゲームです。ボードゲームはどこにあるのか？そこを調べに来たんですからね。BROAD的にはサウナ情報はオマケなので。

じつはサウナに入りながらボードゲームを遊ぶのではなく、8階にある「RED° BODOGE」という専用スペースでプレイするのでした。サウナ終わりに7階の「リラックスフロア」でくつろぐのも良し、8階の「レッドボドゲ」で楽しむも良し、と言ったところでしょうか。

座席は18席。ボードゲームは123タイトル。置いてあるボードゲームタイトルは系列のRED°TOKYO TOWERとまったく同じで、子供でも遊べる軽いゲームからしっかり腰を据えてプレイする重ゲーまで取り揃えてあります。

スタッフさんによると、2人専用ゲームか2人でも遊べるゲームがよく回ってるそうです。個室サウナが2人までなのでこの店では2人用が重宝するんでしょうね。

テーブルの上には店のロゴマーク入りのラバーマットが敷いてあって、置いたカードをストレスなく取れそうな感触です。同じ系列のRED° TOKYO TOWERのボードゲームスペースの椅子と比較すると、長時間座ることを想定しているのか、こっちの方が良い椅子になっていますね。

そして床は絨毯敷きで、店名に使われている「°」が赤く描かれた洒落たデザイン。

ボードゲームの珍しい料金システム

料金システムが非常に珍しくて、1人いくらというのではなくテーブル毎の料金計算になってるんです。そして、時間も1時間いくらとか半日パックでいくらとかじゃなく3時間のみという設定。他のボードゲームカフェでは見ない珍しい料金体系となっています。その料金は画像の通り。

平日なら1〜2人用テーブルが1800円、土日なら3000円。3〜4人用テーブルが3600円、土日なら6000円。これにワンドリンク注文制になっていて、3時間遊び放題。ドリンクメニューには、サウナドリンクとしてお馴染みのアクエリアスとリアルゴールドを混ぜた「アクエリアル」があるのはさすが。そのうちビールも導入する予定だとか。サウナ入って、ビール飲みながらボードゲームなんて極楽ですよ。

ちなみに、サウナを利用してない人でもボードゲームのフロアだけを利用することができます。サウナビルの中にボードゲームカフェが併設されてるというイメージですね。上野はボードゲームカフェがいくつか存在する激戦区ですが、他店と比較してみると平日の2人での利用ならこの店が地域最安値です。取材したのは火曜日の夕方でしたが、この時にお客さんはいなかったので、上野の穴場的ボードゲームカフェと言えそうです。入り口に「RED° BODOGE」としか表示してないので、今のところ知ってる人しか来ないお店だからなのかもしれません。