2023年10月5日〜9日、ドイツのエッセンで「SPIEL’23」が開催されます。
通称エッセンシュピールは、毎年10月に行われている世界最大のアナログゲーム見本市です。世界中からボードゲームデザイナーやゲームメーカーがドイツに集結して、新作を求めてボードゲーム愛好家が集まる……という、ボードゲーム好きなら一度は参加したいイベントです。2019年には20万人が会場を訪れています。
そんなエッセンシュピールですが、今回は日本からブースを出展する企業が結構多いんです!
では、エッセンに出展する日本のゲームメーカーをアルファベット順に紹介します。ブースで扱うであろうボードゲームも併記しましたので、当日エッセンシュピールに行く人は要チェックです。
※【9/29加筆修正】:コロコロ堂(Korokorodo)を追加しました。
Arclight games
ito
ゲームデザイナー:326
ゲームデザイナー:326
手札の数字カードを全員で昇順に出す協力ゲームの英語・ドイツ語バージョン。
ミリメモリー
ゲームデザイナー:ののよう
物の長さを当てるクイズゲーム。
Avignon Games
I felt…
ゲームデザイナー:スイタ氏、サノユウダイ
2022年に作られた協力ゲーム『ソノトキボクハ』の英語版。
Engames
Nokosu Dice
ゲームデザイナー:マツモトユウスケ
カードとサイコロを使ったトリックテイキング。
FIC-Lab
BIRTH or BURST
ゲームデザイナー:LabMem.1
ペンギンの卵を孵化させる協力ゲーム。
Hobby Japan
Bulder’s High
ゲームデザイナー:川崎晋
建物を建てて都市計画を達成させるハンドマネジメントゲーム。
Kawasaki Factory 20th Anniversary Box
ゲームデザイナー:川崎晋
『ビルダーズハイ』『ルールの達人』『R-ECO+』のセット。
Master of Rules
ゲームデザイナー:川崎晋
全員が違う各々のルールで目標達成を目指すカードゲーム。
R-ECO+
ゲームデザイナー:川崎晋
リサイクル工場にゴミを運んで利益を得るカードゲーム。
Jelly Jelly Games
RENREN
ゲームデザイナー:秋山昴亮、高津勇星
出題者が連続で連想した言葉からお題を推測する連想ゲーム。
Wizards Cup
ゲームデザイナー:カナイセイジ
魔法使い大会という設定のカナイさんの新作。英語バージョンのみ。
Word Drop
ゲームデザイナー:千原ジュニア
指定された単語を忍び込ませてお喋りするコミュニケーションゲーム。
Korokorodou
Robotrick
ゲームデザイナー:ドミッチ
3人専用のトリックテイキングゲーム。
LAN Technology CO.,Ltd.
Chestack
相手のキング駒を取るのが目的の2人専用対戦のアブストラクトゲーム。
新ボードゲーム党
Secret Number
ゲームデザイナー:佐藤雄介
隠された2つの数字を計算から予想して当てるカードゲーム。
Oink games
Make the Difference
ゲームデザイナー:大野森太郎
まちがいさがしを作成して、他人に探してもらう紙ペンゲーム。
Nine Tiles Extreme
ゲームデザイナー:ジーン・クラウデ・ペロン
9枚のタイルをお題通りに並べる『ナインタイル』の上級版。
Tiger&Dragon
ゲームデザイナー:橋本淳志
『ごいた』の要領でいち早く手牌をなくすのが目的のゴーアウトゲーム。
Whale to Look
ゲームデザイナー:ブルーノ・フェイトゥッディ、佐々木隼
数字から推測してクジラとオルカを探すボードゲーム。
ORUCAgames
RouYouJin
ゲームデザイナー:外鴨なきく
羊飼いになって羊を増やす『おおかみようじん』の英語バージョン。
Q’s Games
Curse Fear:Japanese spiritual memory game
ゲームデザイナー:西村哲矢
同じ2枚のカードをめくって相手に呪いを押し付けるメモリーゲーム。
Dot Zombies
ゲームデザイナー:西村哲矢
ゾンビvs生存者の対戦型タイル配置ゲーム。
Oh!Hey!Crosswalk
ゲームデザイナー:西村哲矢
先に横断歩道を渡り切る2人専用の対戦アブストラクトゲーム。
Triversi
ゲームデザイナー:kenichi kunimoto
3人専用リバーシ。
radiuthree
Road To Lord
ゲームデザイナー:中村良
王様が欲しがっている物を差し出して信頼を得るトリックテイキング。
Saashi&Saashi
Come Sail Away!
ゲームデザイナー:Saashi
お客のニーズに合わせて豪華客船の船室に案内するボードゲーム。
Newsboys
ゲームデザイナー:Saashi
少年になって、新聞を販売しつつ労働条件を改善するダイスゲーム。
Tomy
Pop-Up-Pirate!
樽に剣を刺して、海賊が飛び上がったら勝ちの『黒ひげ危機一発』の英語バージョン。
Pop Up Super Mario
上記の『黒ひげ危機一発』のスーパーマリオバージョン。
ここまでがエッセン・シュピールに出展する日本のメーカーと国産ゲームです。15社。会社じゃないところもあるので、15団体としておきますか。これらが世界中のボードゲーマーの手に渡っていろんな国で楽しまれると考えるだけで心躍るものがあります。
そして今回のエッセンシュピールでは、日本のゲームデザイナーが作ったボードゲームが海外メーカーからリメイクされてたくさん発売されるんです。正直、この数の多さに驚きです。知らないうちに日本のゲームデザイナーって世界から必要とされる存在になってたんですね。メーカーとゲームを一挙に紹介します。
これはエッセンに行かない人も必見の一覧です。
Allplay
Big Top
ゲームデザイナー:新澤大樹(代表作:マスクメン、ルイスなど)
競る時の金額で獲得したカードの上にチップを置いていく『サーオボロス』のリメイク。サーカスで人を集めるというテーマになっています。
Couture
ゲームデザイナー:佐藤雄介(代表作:タイムボム、シブヤなど)
3カ所同時に競りをしてカードを集める『ゴールデンアニマル』のリメイク。ファッションモデルになってポーズを集めるというテーマに変更しています。
Mind Space
ゲームデザイナー:シマムラナオ(代表作:聖杯サクセション、ドロンビーなど)
学生生活最後の1年に思い出を四畳半の部屋に詰め込む紙ペンゲーム『四畳半ペーパー賽系』のリメイク。ボードに感情を書き込んでいくテーマに変更のようです。
Sail
ゲームデザイナー:秋山昂亮、高津勇星(代表作:トゥー・ルームス、カルタマリナなど)
洞窟から脱出する2人専用協力トリテの『ハーメルンケイブ』のリメイク。
Blue Orange
Volto
ゲームデザイナー:エミユウスケ(代表作:東京サイドキック、サンゴクなど)
動き方を隠して当てのキング駒を取るのが目的の2人専用対戦ゲーム『オーク』のリメイク。国の設定が変更になっています。
Cocktail Games
Trio
ゲームデザイナー:宮野華也(代表作:ナナカードゲーム、ゾンビタワー3Dなど)
場に置いたカードか誰かが持っているカードから3枚同じカードをみつける『ナナカードゲーム』のリメイク。
Giant Roc
IKI:Akebono
ゲームデザイナー:山田空太(代表作:枯山水、でんしゃクジラなど)
最も粋な江戸っ子を目指す『IKI 江戸職人物語』の拡張。新しい建物やキャラクターが追加になっていますが、英語とフランス語版で日本語版のアナウンスがまだありません。
Helvetiq
HYGGE
ゲームデザイナー:Saashi(代表作:コーヒーロースター、エレベータ前でなど)
散らかった部屋を片付けて荷物を集める『ゲストがくる前に』のリメイク。上記のパッケージのイラスト以外情報はありません。
Korea Boardgames CO., Ltd.
Venture
ゲームデザイナー:矢沢賢太郎(代表作:老師敬服、マメィなど)
資源を作ってロケットに乗せて宇宙ステーションに荷物を運ぶ『プロジェクトユニバース』のリメイク。宇宙の輸送というテーマは同じですが、人類が天の川を通って宇宙の果てまで行けるようになった23世紀が舞台になっています。
Lucky Duck Games
Kiri-ai:The Duel
ゲームデザイナー:カミバヤシ(代表作:頼りない魔法使い、トザンなど)
たった16枚のカードで相手の行動を読んで斬る2人専用の『曇天/斬合Tactics』のリメイク。
Mandoo Games
12Chip Trick
ゲームデザイナー:ルート(代表作:トリックバイキングなど)
12枚のチップだけで行う3人専用トリックテイキングの『12チップトリック』のリメイク。
Matagot
Level 10
ゲームデザイナー:林尚志(代表作:横濱紳商伝、レイルウェイブームなど)
音楽フェスを成功させる協力ゲーム『オキドキ』のリメイク。ビデオゲームでレベル10をクリアするというテーマに変更され、イラストはドット絵になっています。
MTS Games
Couperation
ゲームデザイナー:沢口游祐(代表作:マフィアNo.5、クロ密など)
ピラミッド型のシャンパンタワーを作る会話禁止の協力ゲーム『クーペレイション』のリメイク。
Make10
ゲームデザイナー:かぶきけんいち(代表作:宇宙逃げろ、エルタイルズなど)
8枚のカードをルールに従って丁度10にするカードゲーム『ツクルテン』のリメイク。パッケージの画像しか情報はありませんが、テーマが動物になっているのでしょうか。
Oh!Meow Bow
ゲームデザイナー:かぶきけんいち
配られた手札をいち早くなくすのが目的のゴーアウトゲーム『535』のリメイク。3年前に『FIVE THREE FIVE』というタイトルでリメイクされましたが、今回は犬や猫の世話を早く終わらせるというテーマが加わっています。
Playte
Golem It
ゲームデザイナー:ちかすず(代表作:みんなでぽんこつペイント、アンリミテッド富豪)
トランプの大富豪のルールに掛け算などが加わった『トゥーアンリミテッド』のリメイク。数年前に『CHIP IT』というタイトルでリメイクされましたが、今回はゴーレムがテーマのようです。パッケージの画像しか情報はありません。
Sylex
Amalfi:Renaissance
ゲームデザイナー:takeo yamada(代表作:Sapporo1879、Fairy Concertoなど)
アマルフィの商人になって寂れた街の復活を目指すワーカープレイスメントゲーム『アマルフィ』のリメイク。設定やアートワークは全く一緒で、新キャラクターや新たな個人ボードなどが追加になった新版です。
今回のエッセンシュピールだけで17タイトル! ボードゲームの情報サイト「Board Game Geek」でひとつひとつ目視で確認したので日本人デザイナーのリメイク作に見落としがあるかも知れませんが、少なくともこんなにあるんですよ! ビックリですね。みんな世界に羽ばたいてるなぁ。
エッセンに行く予定の人はこの辺もdezaina-がいいですよ。