ファンタジー系の協力ゲーム「アンドールの伝説」が誕生から5年という事で特別拡張セットが発売されました。新たなシナリオや駒やカードなどファンなら絶対に欲しくなる物ばかりです。その拡張の中に驚きの一品が入ってるんです。それは……
サウンドトラックCD。
サントラCDに入ってる曲を聞きながらゲームをやれば雰囲気が良くなり、やる気も高まるって訳です。曲がゲームの中身に関わってくるんじゃなく、あくまでも盛り上げ。ムード作り。
アンドールの伝説封印の宝箱拡張がやってきたぁ!新作シナリオも入ってるしサントラも楽しみ。そしてなんとダイスゲームまで!GWはアンドール漬けやぁ。 pic.twitter.com/JNgzzbbPFd
— ヤス@ボ育て中 (@milestones_1958) April 26, 2019
面白い試みだなぁと思ったら、無言で全員の心を1つにする協力ゲーム「ザ・マインド」の新拡張もCD付き。こちらも曲を聞きながら遊べば、より集中出来るという狙いのようでゲームの中身には影響しないようです。
もしかしたら曲を聞きながらプレイするのがボードゲーム界のトレンドかも知れません。
だったら公式にCD付きボードゲームが発売してないものは、こっちで勝手にピッタリ合う曲を見つけてやろうじゃないかと。
まずは、曲のイメージそのまんま編。
1つ目。ゲームは「スコットランドヤード東京」怪盗が刑事から逃げ切れるか逮捕されるかの戦略ゲームの東京バージョン。
曲は「RHYTHM AND POLICE」でしょう。これしかない。ドラマ『踊る大捜査線』のテーマ曲です。東京を舞台に湾岸署の面々が犯人を追い掛けてるシーンが思い出されます。この曲が流れていれば堂々と「レインボーブリッジ封鎖出来ません」が言えるはず。テンポも早いし、追いかけっこしてる感じありますよね。
2つ目。ゲームは「インカの黄金」古代遺跡に侵入して財宝を持って無事戻ってくるバッティングゲーム。
曲は「レイダース・マーチ」です。映画『インディ・ジョーンズ』のテーマ曲。この曲が流れてるだけで、壮大な冒険をしてるような気になってきますよ。まだ奥に進めるか…この先にもっといい財宝があるのでは…というドキドキ感が増します。これぞサントラマジック。
3つ目。ゲームは「キング・オブ・トーキョー」東京を舞台に怪獣が叩き合うダイスゲームです。
曲は「怪獣大戦争マーチ」です。ゴジラのテーマでも知られる伊福部昭さんの名曲。自衛隊が活躍するときに使われる事も多い曲だけど、タイトル通り怪獣が暴れてる勢いの良さと迫力がありますね。エンドレスリピートしてサイコロを振り続けたい!
4つ目。ゲームは「マジック・メイズ」ショッピングモールから装備品を盗んで脱出する協力型ゲーム。
曲は「ピンクパンサーのテーマ」です。装備品を盗むというテーマで、会話禁止なのでコソコソしてる感じが倍増。一応このゲームにはもう一曲候補があって「ミッション・インポッシブルのテーマ」でもピッタリ。制限時間内に脱出するのが目的のゲームなので、何かに追われてるような焦らせる音楽が合いますね。クリアした時の任務遂行の快感が違ってきます。
5つ目。ゲームは「チケット・トゥ・ライド」北アメリカ大陸で自分の線路を引きながら旅をするゲーム。
曲は「スタートレックのテーマ」です。宇宙が舞台の映画のメインテーマだけど、昔のテレビ番組『アメリカ横断ウルトラクイズ』のテーマ曲として使われてた曲です。若い人にはピンと来ないかも知れませんが。この曲、広大なアメリカ大陸を列車で走ってるような優雅な気持ちになりませんか。夕陽に向かって走り続けるちょっと古い列車の哀愁を漂わせるトランペットの音色。これですよ、チケライの音楽は。
次は、クラシック音楽編。
1つ目。ゲームは「アグリコラ」17世紀の未開拓の土地を開拓して牧場を経営するゲーム。
曲はグリーグの「朝」です。大自然の中にいる気分にさせてくれる優しくも荘厳なイメージの1曲。前を見ても後ろを振り返っても草や山しかないこの土地で、ゆっくり牧場を作り上げようという気持ちにさせてくれます。癒される音楽の中、食料がカツカツってのもギャップがあっていいですね。
2つ目。ゲームは「ウボンゴ」他の人より早くタイルをはめ込むパズルゲーム。
曲はビゼーの「レ・トレアドール」です。運動会では玉転がしとかでよく耳にする名曲。パズルに集中したいので静かな曲もオススメですが、みんなが焦ってしまうリズム感のある曲の方が楽しいでしょ。競技っぽくなるし。
3つ目。ゲームは「凶星のデストラップ」エイリアンと人間に分かれて1人vs複数人で戦う正体隠匿ゲーム。
曲はヴェルディの「怒りの日」です。エヴァンゲリオンなどでも使用されている不安な気持ちにさせる曲です。エイリアンが待ち伏せしていた時の絶望感、この星から脱出出来ないんじゃないかという焦燥感を見事に煽ってくれます。相手の心理を読んだ時のドヤ顔をする時にも丁度いい音楽。
4つ目。ゲームは「バイソン将棋」酋長側とバイソン側に分かれて勝利を目指す変則将棋。
曲はワーグナーの「ワルキューレの騎行」です。映画『地獄の黙示録』でヘリコプターの大群が飛んでる時に流れていたあの曲。1歩ずつしか歩けないバイソンが束になって勢いよく走ってきそうな感じ。酋長側は犬1匹で立ち向かう勇敢さ。お互いを鼓舞する一曲ですね。
最後は意外と合うミスマッチ編。
1つ目。ゲームは「ミッドナイトパーティー」オバケが後ろから襲いかかって来るので安全な部屋に逃げ込むすごろく系のゲーム。
曲は「ターミネーター2のテーマ」です。ゲーム内容と映画の内容は全然違うんだけど、オバケが少しずつ追ってくる感じ。ゆっくり迫ってくる感じ。可愛い顔をしてるオバケが急に強そうな気がしてくるんです。曲が流れるだけでここまで違うかと。
2つ目。ゲームは「パンデミック」ウィルスから世界を救う協力ゲーム。
曲は「家政婦のミタ」です。斉藤和義の「やさしくなりたい」のイメージが強いドラマでしたが、それは主題歌。テーマ曲は何かが起こりそうな静けさと不協和音。議論が白熱するゲームなので、邪魔しない程度に怖さを引き立てます。この後ハプニングが起こるんじゃないかと無意識下で感じさせる不気味な一曲。
曲を流すだけでゲーム印象が変わってくるのは楽しいですね。これは新しいボードゲームの遊び方かも。