【ゲムマ2023秋】注目作が目白押しで完売ラッシュ! ゲームマーケット2023秋レポート【エリアブース編】

ゲームマーケット2023春が2023年12月9日(土)、10日(日)の2日間に開催された。会場は東京ビッグサイトで、前回と同じく西1・2ホールの使用となった。

今回は企業やメーカーが配置されるエリアブースから、12月9日に編集部が注目した出展の情報をお届けする。

※以下、ブース名の前の【A〇〇】は会場内での配置番号。掲載順は「A→B」の配置番号順とした。

【A01】アークライト


アークライトは、今回も西館1F中央ホールにブースが配置され、開場と同時に長蛇の列ができた。先行発売は3作。最注目は、ドミノ状のタイルを使用して麻雀のように役を作る『六華』。ブースの係員は午前中に「かなりの数を用意しているが、このペースが続くと売り切れる」と語っていたが、その言葉の通り13時半には当日分が完売していた。

他にタイルドラフト・配置の『セイバーネイクの森』、お題に対する回答を評価値順番に並べる協力ゲーム『ファン・ファクツ』が先行発売。ゲーム大賞ノミネート作でもある『ファン・ファクツ』も当日分完売となっていた。また、少数用意されていた『ito(エッセンシュピール2023限定版)』『エクスペディションズ』なども早々に売り切れとなった。

サイト:https://arclightgames.jp/

【A03】メビウスゲームズ/テンデイズゲームズ

メビウスゲームズは名作『エルグランデ』待望のリメイク版を先行発売。拡張セットも入ったお得な新版で、ファンからの注目は非常に高く、午前中には完売していた。試遊は午後でも可能だった。

サイト:https://www.mobius-games.co.jp/


共同出展のテンデイズゲームズは新作として紙ペンゲーム『ハウス・オブ・キャッツ 』を先行発売。ブースでは試遊が行われていた(ゲームは隣の【A02】イエローサブマリンでも販売)。他に『ディスコルディア第二版』『ディスコルディア拡張マグナ』もブースにて販売された。

サイト:https://tendaysgames.shop/

【A04】グループSNE

先行発売として新作のボードゲームやマーダーミステリを6作投入。ボードゲームは相手の背中に指で絵を描いて伝える『バック・トゥ・バック』、ペンと定規を使って白地図に書き込みながら子どもを探す『ピーターパンの島』の2作。

サイト:http://www.groupsne.co.jp/index.html

【A05】Engames

Engamesの新作は古代遺跡の構造を推理していく『アーキオロジック』『スピリットアイランド』の拡張2点。11月末発売の準新作『コーヒーラッシュ』が早々に完売、『アーキオロジック』も昼過ぎに売り切れとなっていた。

サイト:https://www.engames-s.com/

【A06】オインクゲームス

一般入場後は試遊が大盛況となったオインクゲームス。新作として新感覚バランスゲーム『いかだの5人』と、握ったアイテムのうち指定されたものを片方の手だけを使いながら落とす『ヒュードロドロップ』の2点が出展された。超ビッグサイズの『いかだの5人』が展示されており、なんとこのビッグサイズでも試遊が可能。また、2作買うと限定木ゴマのプレゼントもあった。

サイト:https://oinkgames.com/ja/

【A07】すごろくや


注目の新作『キウィズの王様』を出展。9つの答えが出題され、ひとつだけある正解を踏まないようにするドボン系のクイズゲームで、膨大な問題数を誇る。『キウィズの王様』購入、もしくはフォローアップ通知登録の提示で巨大バッグがプレゼントされる。

また、品切れになっていた話題作の『チューリングマシン』の再販も行われた。

サイト:https://sugorokuya.jp/

【A09】LIQUOR GAMES CLUB サントリー

初出展のLIQUOR GAMES CLUB サントリーは、リキュールをテーマとした新作ボードゲーム『ミッドナイトカクテル』『バーテンダウト』の2作を販売し、開場と同時に列ができた。バー風のおしゃれな作りのブースが目を引いた。

サイト:https://liquorgamersclub.jp/

【A11】GEO GAMES


知育系のゲームに強いGEO GAMESの新作は、氷が溶けて足場がなくなっていくなかで白クマやアザラシによる生き残りバトルが繰り広げられる『イキノコオリ』。かわいい木ゴマと特大サイズの試遊サンプルが注目を浴びていた。14時ごろには当日分が完売。

サイト:https://engagingtoys.jp/geogames/

【A15】Clagla


『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。(今プロ)』で知られる札幌のClaglaからは、読み上げゲーム『ニュースの時間ですS』、進化型じゃんけん『アルピッス』に加え、“今プロ”ミニ拡張2作『─for クズメン─』『ココフォリア』が販売された。

サイト:https://www.clagla.jp/

【A16】DRIVE GAMES/チームコネクション

DRIVE GAMESはデッキ構築型カードゲーム『CROSS GEAR』を発売。13時半には完売していた。共同出展のチームコネクションは前回早々に売り切れていた人気作『りくじょし』の再販や委託ゲームを販売。

サイト(DRIVE GAMES):https://www.drive-games.com/
サイト(チームコネクション):https://www.team-connection.website/

【A23】ゲームストア・バネスト

コアゲーマーが目指すブースとして知られるバネスト。今回は『5タワーズ』『12チップトリック』など10作を超える日本語訳説明書付きの海外作品をひっさげて展開。『5タワーズ』『オルレアン大聖堂』『ソールドアウト』『プラントヌーボ』の4作が初日で完売となった。おなじみ中野店長のパネルもうれしそう!

サイト:https://banesto.nagoya/

【A24】Anaguma

Anagumaは米光一成氏デザインの紙ペン対戦パズルゲーム『ピラミッドパワー』をはじめ、委託分含め7作のカジュアルなタイトルを販売。アプリ版も発売され人気再燃『ドロッセルマイヤーさんのさんぽ神』で注目されたドロッセルマイヤーズの新作『ドロッセルマイヤーさんのひまつぶ神』もここで販売された。

サイト:https://anaguma.co/about

【A25】ホビージャパン

『クイックサンド』の高難度化用砂時計『クイックサンド:デンジャーモード』をはじめとする各種アイテムや、『CAT IN THE BOX』グッズのガチャなどを出展した。ホビージャパンブース名物の“ワケあり商品”は今回も大人気で、会場と同時に多くの客がつめかけてにぎわっていた。また、普段はパネルで当日発表される新作情報は、今回パズル形式で公開され、解くとタイトル名が分かるしかけになっていた。

サイト:https://hobbyjapan.games/

【A27】For Games/SUNNY BIRD

For Gamesは辞書の解説文を聞いて見出しの言葉をあてる『むずかしくない広辞苑かるた』と、大富豪タイプのカードゲーム『ゴーレム』を先行発売。共同出展となる長崎のSUNNY BIRDはクニツィアの名作の復刻版『ゴールドラッシュ』、ゴーアウト系カードゲーム『OPEN』を先行販売した。

サイト(For Games):https://forgames.jp/
サイト(SUNNY BIRD):https://sunny-bird.com/

【A32】スクウェア・エニックスMD

注目を浴びていたビッグタイトル『チョコボの不思議なダンジョンボードゲーム』がいよいよ登場。先行販売された。試遊も終始大にぎわいで、13時半には当日分が完売していた。

サイト:https://www.jp.square-enix.com/goods/

【A33】Keepdry

熱狂的なファンを持つ2人対戦デッキバトル『ガンナガン』の最新拡張セット『ガンナガン ULTRABOMMY』を販売。開場から午後の遅い時間まで長い列ができていた。

サイト:https://sites.google.com/view/gunngun/home

【B01】JEERY JERRY GAMES


JEERY JERRY GAMESは、カナイセイジ氏デザインの2人用デッキビルド対戦カードゲーム『ウィザーズカップ』や、18種のカードで戦う『てのひらダンジョン』、バランスゲーム『タッソバナナ』を販売。JEERY JERRY GAMESのタイトルが当たる空くじなしの1000円ガチャも人気を集めていた。

サイト:https://jelly2games.com/

【B03】SUSABI GAMES


『HacK ClaD』をはじめ、コア向けのゲーム性が高いタイトルで知られるSUSABI GAMESからは、アイドルのプロデュースバトルをテーマにした2人対戦カードゲーム『アイドルアライブ』と、モンスターの嬢でクラブを運営する『ナイトフラワーズ新版』が先行発売。『アイドルアライブ』は力の入ったプロモーションと凝ったコンポーネントで発売前から注目度が非常に高く、開場後は長い列を形成。14時ごろには当日分完売した。

サイト:https://susabigames.com/

【B04】カドアナ[KADOKAWA]

KADOKAWAのアナログゲームブランド・カドアナからは、テレビ番組の人気コーナーをゲーム化した『バナナサンド あたまおしりゲーム』のほか、先行発売として『カードゲーム貞子』『菓子道』『ボウケンクエスト』といった注目作が販売された。いずれもカジュアルでキャッチ―なゲームとあって、試遊も人気を集めていた。

サイト:https://tabletopgame.kadokawa.co.jp/

【B06】itten

2016年に発売されたタイトルのリニューアル版『トーキョーハイウェイ レインボーシティ』を販売。コンポーネントやルール、車のコマが一新された。ブース内には巨大ディスプレイも展示された。

サイト:https://www.itten-games.com/

【B15】ジーピー


ジーピーは『カタン ジュニア』『たべたのだぁれ』や『ロビンフッドの冒険』などの試遊と販売を展開。豪華賞品が用意される恒例のジーピーガチャは今回も大人気で、整理券が配られるほどだった。また、イベントとして場内で資源カードを交換し合い、5種の資源のコンプリートを目指す“リアルカタン”も開催された。

サイト:http://www.gp-inc.jp/

【B18】グランディング


ゲームマーケットには初出展となるグランディング。拡大再生産の代表作として知られる『街コロ』シリーズの新作として、“人生”をテーマにした『街コロライフ』をリリースした。

サイト:https://www.g-rounding.com/

【B21】リゴレ

横浜のリゴレは、人気ワード系ゲームの新作『ワードスナイパー・インクル』と、重なった文字を解読する『ヨメルかな』を販売。また、前回完売した人気作『Earth』の最終在庫が少量販売された。

サイト:http://www.rigoler.jp/

【B22】Saashi & Saashi

おしゃれなアートワークとコンポーネントが特徴のSaashi & Saashiは、新作『ニュースボーイ』を販売。エッセンシュピールでお披露目されたタイトルで、新聞売りの少年として労働環境を改善しつつ販路の拡大を狙う紙ペンゲーム。

サイト:https://saashiandsaashi.com/ja

【B23】BakaFire Party

物語性の強いゲームがファンに強く支持されるBakaFire Partyからは、人気タイトル『桜降る代に決闘を』の新拡張セット『新劇拡張:神座桜縁起 後篇』がリリースされた。13時台には当日分完売していた。

サイト:https://bakafire.main.jp/top.html

【B29】HonuGames


アジアのボードゲームを中心に取り扱い、近年コアなゲーマーのあいだで注目度が高まっているHonuGamesは、10タイトル以上を販売。名作のリメイク版で、ボックスが開いてそのままゲームボードになる『can’t stop』が特に人気だったとのこと。

サイト:https://honugames.thebase.in/


今回のゲームマーケット2023秋の初日は、出展者側から「今回は前回より参加者がさらに増えているかもしれない」との声があがっており、12時の一般入場後の混雑はすさまじいものだった。エリアブースでは各社から数多くの注目作が試遊可能な形で先行発売されていたが、どこも長い列ができ、次々と完売していく。試遊卓は午後からはそのほとんどが埋まる大盛況で、12月ながら暖かい日であったこともあるが、会場内は半袖でもまったく寒くないぐらいの熱気を感じた。

紹介しているエリアブースの完売したタイトルのうち、先行販売のものは近日中に全国発売が予定されている。今回購入できなかった人は、それぞれのタイトルの発売日を調べておくといいだろう。