6月29日はビートルズ記念日だそうです。伝説のロックバンド、ビートルズが初めて日本にやって来た日が1966年6月29日ということで制定されました。ビートルズの4人が法被を着て飛行機のタラップを降りる成田空港で撮られた白黒写真は有名ですよね。ビートルズは1966年8月に人前でのライブをやらなくなったので、4人揃っての来日はこの時が最初で最後となりました。
せっかくのビートルズ記念日なので、音楽をテーマにしたボードゲームを探してみました。これがメチャクチャ数が多い! ボードゲームと音楽って相性がいいんですかね? その中から面白そうなボードゲームをほんの一部だけ紹介します。
さらに、ミュージシャンとコラボしたボードゲームもそれなりの数あるので、見つけた限りすべて紹介します。皆さんが知っているゲームはいくつあるでしょうか!?
ウィー・ウィル・ロック・ユー
クイーンの名曲「We Will Rock You」♪ドンドンパッ、ドンドンパッ……のリズムに合わせて、カードに書かれたポーズをするアクションゲーム。スタートプレイヤーは自分のポーズをする→次に他人のポーズをする→指名された人は自分のポーズをする→次に他人のポーズをする…というのを誰かが失敗するまでずーっと繰り返します。騒がしくて楽しいゲーム。
4〜12人/8才〜/30分
ロックバンドマネージャー
バンドを組んで成功を目指すカードゲーム。ロックスターを競りで獲得し、メンバーを集めてバンドを組みます。そしてバンドとしてのキャリアを積んで、完成したアルバムの評価で勝敗を決めます。『世界の七不思議』のアントワーヌ・ボウザの作品。
3〜6人/14才〜/45分
涙のフェッス
音楽事務所のスカウトマンになり、優秀な人材を集めてバンドを組ませ、憧れの音楽フェスに出場させるのが目的。とにかくたくさんのバンドができあがるので、「あのバンドっぽい!」とビジュアル面でも楽しめます。
2〜4人/10才〜/27分
THE ほうきギターズ
バイトをして楽器を手に入れたら、イカれた楽器でライヴをして客を熱狂させるのが目的。楽器がほうきやゴミ箱やペットボトルという道具になっていますが、舞台が高校なので変な説得力があります。
2〜4人/10才〜/20〜25分
Aコードで行こう
ジャズミュージシャンとなりブルージー、リリカル、ソウルフル、スウィンギーなどのジャズ演奏のフィーリング対決で仲間と競い合うトリックテイキング。最強ランクが変わる「転調」やもう一周トリックを続ける「即興」など、とことんジャズにこだわった変態トリテ。
3〜4人/10才〜/30分
ジャムセッション
深夜の路地裏でネコ達が集まって、曲もメンバーも決まってないジャズセッションをするカードゲーム。楽器カードを獲得し、沢山の種類の楽器を集めたらセッションをして得点を稼ぐセットコレクションです。セッションが終わるとどこかに去っていくのも野良ネコっぽくてテーマに合ってます。
2〜4人/8才〜/16~32分
酔いどれ猫のブルース
ネコがうなってブルースを奏でるので、ネコを集めてカルテットを組ませ、報酬のネズミを集めるという謎過ぎる世界観のカードゲーム。カードを使ってカードを競り落とすので不思議な手札の回転を味わえます。地味だけどなんか面白いライナー・クニツィアの作品。
2〜6人/10才〜/20分
ライムパーティー
実際に韻を踏んでラップをするカードゲーム。カードをめくってテーマを決めたら、9枚のワードカードを並べ、ラップに合いそうな音楽を流してゲームスタート。うまく韻を踏めたらワードカード獲得で、最終的に得点を競います。勝ち負けよりもどれだけ楽しむか、ラップの第一歩として最適のゲーム。
2〜10人/12才〜/15分
ヘイヨー
DJのリズムに合わせてラップを披露するリアルタイムリズム協力ゲーム。ただし、実際にラップをやる訳じゃありません。ボタンを押すと曲が流れるリズムマシーンがあって、5秒置きに流れる「ピー」という音と共に手札からカードを1枚出すだけ。カードに書かれた記号を連続で出せば得点になるので、限られた時間の中で「あれ持ってるよ!」と雑な相談が連発するのがホント楽しいゲームです。
2〜10人/8才〜/15分
ナゲナゲポートサイドヨコハマ
リクエスト通りのレコードをDJブースのターンテーブルに投げ入れるアクションゲーム。手元のリクエストカードをめくって、赤いキャラクターが3人になったらアッパーな面を表にして、いち早くターンテーブルに投げ入れるのが目的になります。青のキャラクターが3人ならチルな曲の面を投げ入れます。『おばけキャッチ』のレコード版的ゲームです。
2〜6人/8才〜/15分
交響曲第九番
バッハやモーツァルトなどの音楽家のパトロンになり、創作活動を支援するボードゲーム。前半では音楽家の楽譜を獲得して、後半では演奏会開催のための競りが行われる二部構成になっています。かなり珍しいテーマのゲームですが、台湾で作られたボードゲームです。
2〜4人/14才〜/50~70分
シンフォニー
自分の楽団員をオーケストラに送り込んで、素敵な演奏をするのが目的のボードゲーム。しかし実際には、オーケストラの中で自分の楽団員だけが出来るだけ目立つような演奏を目指す展開になっていきます。その辺がテーマとアンバランスで面白い作りに。音符の上にディスクを置くのが可愛いです。
2〜6人/12才〜/30〜45分
エル・マエストロ
1人が出題者となって絵を描き、他の人は出題者が何を描いたのかを絵で描いて当てるパーティーゲーム。出題者はオーケストラの指揮者のように空中に絵を描くので、このタイトルになっています。音楽テーマとは言い難いけど、確かに指揮者っぽい動きになってしまいます。
3〜8人/8歳〜/20〜40分
オーガナイザー
人気アーティストをブッキングして、世界最高の音楽フェスを開催するのが目的のカードゲーム。一度全員お金を出した後、さらにお金を追加する2段階の競りでアーティストを獲得します。最終的には獲得したカードの合計点で勝敗を決定。多少内容を変更した『オーガナイザー2017』も作られた程の人気作。
2〜4人/18歳〜/15〜30分
スペースロックフェスティバル
史上初の宇宙の音楽フェスで最も観客を集めるステージを作るカードゲーム。スタッフを集めて出演者であるスターを獲得したらタイムテーブルに配置することで、フェスのタイムテーブル作りの疑似体験ができます。これは妄想が広がるゲームですね。スターの名前がいちいちパロディになってるのも面白いです。
2〜4人/10歳〜/30〜45分
狩歌
J-POPの歌詞でよく使われていそうな単語が書かれたカードを並べて、何かの曲を流し、出てきた歌詞と同じカードを取るカルタゲーム。読み札が無く、流れる曲が読み札の役割を果たします。カラオケボックスでテーブルに並べておいて、みんなで好きな歌を唄いながらゆっくり遊ぶのも楽しいのです。
2〜8人/10歳〜/15〜30分
ホッサ
カードに書かれた単語が含まれた曲を歌うパーティーゲーム。カードに書かれた単語が含まれた曲名を言えれば得点、単語が歌詞に含まれている曲を歌ったら更に高得点になります。そしてこのゲーム最大の特徴は、歌ってる人の曲を知ってれば一緒に歌ってOKで、一緒に歌えば得点がもらえるのです。自然とみんなで歌うことになる不思議なゲーム。
3〜8人/8歳〜/45〜55分
なぞかけ同好会〜ブラスバンド編〜
なぞかけが書かれたカードを選ぶだけで気軽に遊べる大喜利ゲーム。全員で配られたなぞかけカードを朗読して、どれが一番面白いかを決めるという内容。吹奏楽部の人ならニヤついてしまう部員あるあるなどをベースにしたなぞかけが、36本も収録されています。
3〜7人/10歳〜/3~5分
横暴編集長〜神曲降臨〜
上下に分かれた本のタイトルを組み合わせて面白いタイトルを作る大喜利ゲーム『横暴編集長』の第4弾。曲名が上下で半分になったタイトルカードは200枚! 1万通りの組み合わせがあるので、思いもよらない曲名が完成するかも知れません。
3〜5人/10歳〜/20~25分
ミューレンソウ
現実には存在しないアルバムジャケット・曲名・アーティスト名が書かれたカードを数枚並べて、出題者がカードの中から1枚選びます。そのカードのイメージに合う曲を流し、他の人がどのカードをイメージして曲を流したかを当てるパーティーゲーム。スマホなどを使ってホントに曲を流して遊びます。『ディクシット』の音楽バージョンみたいなゲームです。
3〜6人/13歳〜/30~60分
さて、ここからは実在するミュージシャンが既存のボードゲームとコラボしたり、ツアーグッズやCDの付録として作られたボードゲームなどを紹介します。今では入手困難なゲームばかりですが、ファンならずとも気になるゲームは多いはず。
モノポリー
まずはモノポリー。様々なバージョンが存在するボードゲームの古典にして定番ゲームです。2019年にビートルズ、ローリングストーンズ、クイーン、AC/DCの4バージョンが発売されました。ゲーム内で使うコマが曲名に由来する物というのがファン心理を揺さぶります。
B’z人生ゲーム(B’z)
B’zの30周年を記念して作られたボードゲーム。2018年に開催された「B’z 30th Year Exhibition “SCENES” 1988 – 2018」のツアー会場でのみ販売され、後に通販でも扱われました。B’zのスタッフになってバンドを盛り上げ、共に成長しNo.1のスタッフを目指すのが目的。
紫色のマスはB’zの2人が考案したんだとか。イラストは全すべてこのゲームのためにオフィシャルアートディレクターが描き下ろしという力の入れよう。
【B’z 30th Special】#Bz#30th#Special#Anniversary#Vermillion#Exhibition https://t.co/jMhM3MTwwE pic.twitter.com/HhQ9CZRA7o
— B’z (@Bz_Official) March 14, 2018
THE GAME OF MUSIC LIFE(GLAY)
GLAY20周年記念で作られたオリジナルのボードゲーム。なんと、リーダーのTAKURO完全プロデュース! アルバイトをしながらライブハウスのオーディションを受ける日々での奇跡の出会い、メジャーデビュー、初の武道館ライブ、大規模野外ライブの成功など、GLAYのミュージックライフが体感出来るすごろくゲームです。2024年に開催される30周年イベントの無料招待券が封入されています。
これは2015年に「THE GAME OF MUSIC LIFE Vol.1」として制作されたゲームで、驚きなのが2024年に30周年企画として第2弾、40周年に第3弾の発売が予定されています。
TAKURO完全プロデュースのもと、GLAYボードゲームが登場!
2024年に行われるメンバー主催の「30周年特別イベント」招待券も!https://t.co/QewKzccs22 pic.twitter.com/GhdGIcCwKa— G-DIRECT OFFICIAL (@gdirect_info) June 3, 2015
ゾンビ人狼〜彼女はゾンビ〜(GLAY)
ボーカルのTERUさんが人狼にハマっていた頃に作られた人狼ゲーム。2016年に発売されたシングル「G4・IV」の一曲目に収録されている「彼女はゾンビ」がそのままゲームの題名になっています。中身は普通の人狼で、占い師や裏切り者などの役職カードがGLAYのメンバーのイラストになっています。
GLAYのゲームが2つあって、10年ごとにボードゲームを作る予定あるとかどれだけアナログゲーム好きなバンドなんだ……。
GLAY “Supernova” ツアーグッズとして『ゾンビ人狼~彼女はゾンビ~』のカードゲームが登場!
GLAYオリジナルバージョンの会話型心理ゲームをご堪能あれ。https://t.co/Hcld26Sm0P pic.twitter.com/BuC2W98bcV— GLAY OFFICIAL (@glay_official) February 12, 2016
ポルノグラフィティ狩歌(ポルノグラフィティ)
上の方で紹介した『狩歌』のポルノグラフィティ版。2019年に東京ドームで行われた「20th Anniversary Special LIVE “NIPPONロマンスポルノ’19 ~神vs神~”」の会場で販売されたゲームです。これも20周年記念で作られたようです。
ファンならイントロが流れた時点で「あの歌詞来るな」と分かる訳で、好きな人同士の集まりなら超盛り上がるヤツでしょ。歌手縛りの『狩歌』は素晴らしいアイデア。これは他のアーティストやアイドルグループも絶対に作るべき!
“NIPPONロマンスポルノ’19 ~神vs神~”オフィシャルグッズのラインナップを発表しました!
ポルノグラフィティの歴史を存分に感じることができるアイテムも揃えました!ぜひ、チェックしてみて下さいね!https://t.co/2Hp3HGvQbw#ポルノグラフィティ#ロマポル神 pic.twitter.com/dfTOHGalBU
— ポルノグラフィティ 公式 (@pg_koushiki) July 1, 2019
NINE TILES For Enkai Fenghuang Edition(星野源)
2022年3月に生配信された「YP Live Streaming “宴会” 鳳凰篇」というオンラインイベントの中で遊ばれた星野源オリジナルの『ナインタイル』です。このゲームは販売されておらず、ご自身6冊目となるイヤーブック「YELLOW MAGAZINE 2021-2022」を予約購入したYELLOW PASS会員にのみ付属される特典として作られました。元の『ナインタイル』と違ってタイルに天地があるので難易度は高そう。
#星野源『YELLOW MAGAZINE 2021-2022』継続特典付きのお申し込みは【3/31(木)23:59】まで!
今回の継続特典、特別デザインの「ナインタイル」は“宴会”で星野さんたちも遊んだゲーム。
ルールも遊び方も簡単、でも奥が深い…そんなボードゲームです!https://t.co/V8px2VJuQF#YM2022 pic.twitter.com/m8HDKpyLze— 星野源 Gen Hoshino (@gen_senden) March 29, 2022
UP ON THE GREEN HILL GAME(DREAMS COME TRUE)
ライヴ会場への転送装置が故障したのでサイコロを振って自力でライヴ会場へ向かうすごろくゲーム。これは今年8月17日にリリースされる「UP ON THE GREEN HILL from Sonic the Hedgehog Green Hill Zone」(CDシングル・ボードゲーム仕様)に付属されるゲームです。映画「ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ」日本版の主題歌ということで、ドリカムとソニックがコラボしているのがすでにワクワクしますよね。
ドリカムのヴァーチャルキャラクターである「MASADO」「MIWASCO」そして「ソニック」のキャラクターコマ3種類がセットになってるのも豪華。
すごいでしょ🥰🥰🥰 https://t.co/NIz9Ocig3d
— MASATO NAKAMURA (DREAMS COME TRUE) 中村正人(ドリカム)公式 (@DCT_MASATO) June 13, 2022
Fafrotskies(SEKAI NO OWARI)
SEKAI NO OWARIのメンバーになり、失敗せずに曲を演奏してライブを成功させる協力ゲーム。ファンクラブ会員限定での販売となっています。メンバー全員で共同生活をしていた頃にボードゲームを遊んでいたらしく、テレビ番組などでもボードゲームを紹介している人達なのです。このゲームのプロデュースが『ラブレター』などで知られるカナイセイジさんというのもガチ感ありますね。
メンバーごとに異なるカードの出し方の能力があって、考えどころや話し合いの機会も多そうで気になるゲームです。ファンクラブ限定販売でさらに4人専用ゲームなので、遊ぶ機会はなかなか訪れなそうですが……。
この度、SEKAI NO OWARIのDJ LOVEさんと一緒にカードゲームのプロデュースをさせていただきました!ファンクラブ会員限定販売ですが、是非お手に取って頂き、楽しんでもらえたら幸いです!https://t.co/LU1IssDSE0
— カナイ セイジ (@KanaiSeiji) April 3, 2019
あくまでも音楽がモチーフになってるだけのものから、実際に曲を流すものまでいろんなタイプのボードゲームがありましたね。音楽は聴くだけで元気になったり楽しくなったりする事が多いのに、更にボードゲームを遊べるんだからどれも楽しいに決まってますよ。そしてミュージシャンとのコラボの多さ。こんなにあるんですね。結構探したけど他にもありそうだなぁ。
今すぐ音楽テーマのボードゲームを遊んでみましょう!