ボジョレ・ヌーボーを飲みながら遊びたい! ワインをテーマにしたボードゲーム9選

今年のボジョレ・ヌーボー解禁日は、1117日(木)です。毎年この日を楽しみにしているワイン愛好家も多いことでしょう。

そんなの知らん……という人のために簡単に説明しましょう。フランス南部にあるブルゴーニュ地方のボジョレー地区で、その年に収穫されたガメイ種から造られる新酒の赤ワインのことを「ボジョレ・ヌーボー」といいます。フランスワインの中では最も熟成期間が短いので、果実感があってフレッシュだと言われています。ボジョレ・ヌーボーには毎年11月の第3木曜日の午前中0時解禁というルールがあります。日本は時差の関係で本場フランスよりも8時間ほど早く味わえるのです。

ボジョレ・ヌーボーは、他の赤ワインと違ってタンニンが少なめなので、冷やして飲んでも大丈夫です。飲みやすい年が多いので、普段ワインを飲まない人もこの機会に飲んでみてはいかがでしょうか。値段が高いイメージがありますが、最近はビンではなくペットボトル入りもあってコンビニや量販店でもお安く手に入りますからね。

さて、せっかく新酒のワインを飲むならワインのボードゲームを遊びながらというのがお洒落な飲み方。というわけで、ワインをテーマにしたボードゲームをタイトル紹介します。

ワイナリーの四季

ワイナリーの四季16人/13歳〜/4590分〉

ワイナリーを経営するワーカープレイスメントゲーム。

イタリア・トスカーナ地方を舞台に、親から引き継いだワイナリーを立て直していくのが目的。夏にはブドウを植えて施設を建設し、秋には訪問者の手を借り、冬にはブドウを収穫してワインを出荷するという1年を何度か繰り返して、目標の得点を目指します。それなりに時間が掛かるボードゲームですが、ルールは意外と単純。しかしやれることの幅が広いので繰り返し遊びたくなる、ワインと言えば誰もが頭に思い浮かべる傑作です。

ヴィニョス

〈ヴィニョス/24人/12歳〜/60135分〉

ワイナリーを運営する経営ゲーム。

ポルトガルを舞台に、ワイナリーの経営者になって良質なワインを作っては売ってお金を稼ぎ、品評会でワインが評価されるのを目指します。とにかく要素が多くて、インスト含め4時間掛かると言われてる重量級のボードゲームです。2010年に発売されたオリジナルが超シビアなルールで、2016年にリソースの管理が緩めになって遊びやすくなったデラックス・エディションが発売されました。

ドン・ピエール

ドン・ピエール24人/12歳〜/60120分〉

シャンパンメーカーになって名声を得ていく、ワーカープレイスメントゲーム。

17世紀のフランスを舞台に、ブドウを栽培してシャンパンを作り、販売していくという流れのゲームです。6つのアクションはゲームが進むにつれ強力になっていくのが楽しいです。ちなみにタイトルになっているドン・ピエールは人名で、フルネームはドン・ピエール・ペリニヨン。生涯をシャンパンに捧げた人で最高級シャンパンの名前になっている方なのです。

グランクリュ

〈グランクリュ/25人/12歳〜/90分〉

ワイナリー経営者になりお金を稼ぐボードゲーム。

フランスのブルゴーニュ地方を舞台に、ワイナリーを大きくしていくのが目的です。このゲームが変わっているのは、いきなり借金を背負ってワイナリーを経営して、利子を払いながら借金返済するのが目標なのです。他のボードゲーム同様、ブドウを育ててワインを作って販売しますが、このゲームはラウンドの最後にワイン祭りが待っています。たくさんのワインを売っていれば様々な恩恵が受けられるというお祭りです。

ワインと毒とゴブレット

ワインと毒とゴブレット212人/8歳〜/2045分〉

ゴブレットに毒やワインを注ぎ入れて、標的に毒を飲ませるメモリー系のパーティーゲーム。

各々に渡されるゴブレットが結構しっかりしててコンポーネントが凝っており、それだけで割増でゲームが面白く感じてしまいます。このゲームは栽培したり販売したりややこしい手順は無く、30分前後でワイワイ楽しめます。今回紹介するゲームの中では最も多くの人数で遊戯可能なゲームです。

ボジョレーティング

〈ボジョレーティング/35人/9歳〜/15分〉

ボジョレ・ヌーボー愛飲家になって、3本のボジョレ・ヌーボーの品質の悪いものと良いものの差を競うカードゲーム。ゲームマーケット2017秋でこげこげ堂本舗が発表した同人ゲームです。

年ごとに評価カードを1枚配置してワインの品質を決定し、そのワインを購入するか否かを判断します。「3年前を上回る品質」「5年前と同程度の出来」「ここ10年で最高の出来栄え」「ここ数年の集大成」などの世界的にネタにされているボジョレ・ヌーボー評をちゃんとゲームに落とし込んでいますね。

ワインレーティング

〈ワインレーティング/24人/10歳〜/3050分〉

ワイン評論家兼ワイナリーの投資家となって、ワイナリーを評価していくエリアマジョリティーゲーム。

ワイナリーの下か横に評価カードを配置したり表向きにする事で、そのワイナリーの価値が決定していきます。その評価の文言が可笑しくて笑ってしまうので2度楽しめるゲームですね。どのワイナリーが好評なのかを見極めて投資していくのがアツいゲームになっています。『ワインレーティング・ヴィンテージ』という拡張だけでなく、1〜2人用の『ワインレーティング・ポケット』まで作られている人気作。

ワイン商

〈ワイン商/35人/10歳〜/45分〉

高級ワインを集めてワインセラーを作り高得点を目指すカードゲーム。

競りで獲得したワインカードはピラミッド状に配置して、カードに書かれた星の数だけ得点になります。このゲームの特徴は、ワインカードを使ってワインカードを競り落とすというシステム。競りに使ったカードは次のラウンドで競りの対象になったりして、不思議な動きをするゲームです。

ドゥエロ1872

ドゥエロ187235人/7歳〜/20分〉

ブドウ農家になって、ドゥエロ川にやってくる船にワイン樽を提供するバッティングゲーム。

全員同時にワイン樽カードを出して、全員の合計数が規定数以上なら最大数を出した人が得点獲得。全員の合計が規定数以下なら最小数の人がマイナス点という、単純明快な心理戦が楽しめます。


ワインをテーマにしたボードゲームはまだまだあるんですが、日本語化されていないのが多いようです。ということは、海外ではワインテーマのゲームは定番なのかも知れませんね。それにしてもワインは重めのボードゲームが多いよなぁ。アルコールを口にしながら遊べるのは、この中では『ドゥエロ1872』と『ボジョレーティング』くらいじゃないの?