級位者こそウェルカム!JELLY JELLY CAFEで定期開催される将棋イベントに参加してきた

こんにちは!将棋好きライターの奥野 大児です。皆さん、将棋指してますか?

藤井聡太七段(2018年8月時点)のデビュー以来の大活躍で将棋ブームが起こり、子供に将棋を教えたいという親御さんや、バーなどでお酒を飲みながら将棋を楽しみたいという大人も少しずつ増えてきました。

筆者も将棋を指せるバーで取材したことがあるのですが、そういう場所で社会人の利用者からよく聞く声の一つに

級位者でも楽しめるリアルな将棋スペースがほしい!

というものがあります。確かに将棋には駒落ちという優秀なハンディキャップルールがありますが、できれば同じくらいの力量の相手と楽しく真剣に指すのが最上でしょう。また、仕事終わりなどに指すのであれば、ガチンコモードというよりはビールでも片手にリラックスして楽しみたいですよね。

そんな望みを叶えられる将棋イベント「SHOGI CAFE COBIN」が2018年7月から東京・豊島区のJELLY JELLY CAFE 池袋店で始まっています。どんな内容か、8月1日の第2回開催に参加してきました!

ふらっと来て将棋を指せる

参加費は事前予約で2ドリンク付1,500円、当日参加で1ドリンク付1,500円でした。時間厳守ということはなく、ぽつぽつと参加者さんがいらっしゃいます。筆者もさっそく参加した大学生と一局手合わせしました。

第1回から参加しているというその大学生は

「藤井七段のブームで将棋を始めました!途中、きれいな女流棋士に夢中になったころもありますが(笑)、今は豊島先生・糸谷先生を応援しつつ将棋ウォーズ(オンライン対戦ができるスマホアプリ)で将棋の修行中です!」

とのこと。リアルに将棋を指したくなって参加したそうです。

筆者が大学生と指している間にも参加者が訪れ、それぞれで対局を始めていました。初めて会う人同士でも楽しく真剣なひとときを過ごせるのは将棋の良いところですね。

四人集まればペア将棋

そうこうしているうちに、四人テーブルでは「ペア将棋」が始まっていました。ペア将棋は4人(2vs2)で対局。ペアとして1手ずつ交代して指します。(A・B)対(C・D)であれば、A→C→B→D→A、といった具合で指します。途中相談なしのルールにすると、お互いの意図が伝わらず、対局者自身でも予想外の局面に進んでいくのが面白いルールです。

大学生との対局を終えた筆者も、さっそく初めてのペア将棋にチャレンジ。ここでは持ち時間(対局中に考えてよい時間制限)についても、近ごろ話題になっているフィッシャーモードで指してみることにしました。フィッシャーモードとは一手指すごとに残りの持ち時間に一定の時間を追加できる制度です。例えば10秒に設定すると、1手指すごとに持ち時間が10秒増えます。10秒以内の早指しで指していけば持ち時間を増やすことができ、勝負所に大きく時間を投入できるというわけ。

フィッシャーモード対応の対局時計もあるので、時間管理も簡単です。

ペアも対局相手もみな初めてお会いする方でしたが、駒を握ってしまえばそんなことは関係ありません。みんな真剣に指していますが、対局終了後には和気あいあいと感想戦(そのときの対局を振り返って手の善悪や形勢判断を確認しあうこと)に興じていました。

僕の指したこの手はどうでしたかねえ?

という質問を相手だけでなく味方にもするのがペア将棋の感想戦の面白さで、きっと同じペアで多く対局をこなすと、ペアとしての実力も上がっていくのでしょうね。

詰め将棋を参加者同士で解く

筆者がペア将棋を楽しんでいる間に、別のテーブルでは詰め将棋(王様を詰めることを目的にした、将棋のルールを用いたパズルのようなもの。将棋の終盤の力を養うのに役立つ)をみんなで解きあっていました。

解けたと思うと出題者に耳打ち。「ブブー!」と言われ考え直したり「正解!」と言われ喜んだり。一人で本とにらめっこして解くのもいいですが、こうしてみんなで考えたりヒントをもらいながら将棋盤とにらめっこするのも楽しいものです。

私も詰め将棋を創作したことがあったため、それを披露。ほかの参加者さんに楽しんでいただいようで何よりでした。

おわりに

この日は将棋マンガで人気のさくらはな。さんも参加。ペア将棋を楽しんだり自作の詰め将棋を披露したりと、ほかの参加者と一緒になって楽しまれていました。

主催の方も「級位者に楽しんでもらいたいです」と語っていた将棋イベント。この日は10名近い参加者が集まり、一番棋力の高い人が初段くらいと、まさにそのイメージ通りです。

定期的にこのイベントは継続開催し、ゆくゆくはもっと規模を大きくしていきたいとのこと。実際に将棋を指してみたい級位者の方はJELLY JELLY CAFE池袋店のイベント情報(https://jellyjellycafe.com/category/event_ikebukuro)をチェックして、参加してみると良いでしょう!