2024年の干支は「辰」です。十二支の中で唯一の架空の生き物となっています。
そこで、2024年に遊ぶべき龍・ドラゴンがモチーフになっているボードゲームを9タイトル紹介します。軽〜くワイワイ遊べるものから、じっくり考えて長時間掛けて遊ぶものまで様々。どれも今年中に遊んでおきたいゲームです。
タイガー&ドラゴン
〈タイガー&ドラゴン/2〜5/8歳〜/20分〉
配られた牌をいち早くなくすゴーアウト系ゲーム。
カンフーがテーマになっていて、相手が攻めとして出した牌と同じ牌を受けとして出すことで手元の牌を減らしていきます。タイトル通り、タイガーとドラゴンが描かれた牌がそれぞれ1つずつ存在していて、タイガーは偶数の牌、ドラゴンは奇数の牌を受けることが可能となっています。
石川県の能登で昔から遊ばれていたチーム戦の『ごいた』がベースで、個人戦にアレンジされて非常に遊びやすくなっています。
ドラゴンストライプ
〈ドラゴンストライプ/2〜6人/12歳〜/30分〉
ドラゴンの巣に騎士を進めて宝石を集めるチキンレースゲーム。
山札から数字カードを1枚めくって、出た数だけ騎士コマをドラゴンの尻尾から頭の方へと進めていきます。進めば進むほど宝石が確保出来ますが、数字カードの代わりにストップカードや危険カードをめくると宝石を失ってスタート地点に戻されます。適度なところでカードめくりをやめる必要があるわけです。
アレックス・ランドルフの『カーリーの眼』をplayteという韓国のメーカーがリメイクした作品です。ほぼ運任せで度胸試しのチキンレースですが、盛り上がりやすいゲームですね。
ダンシングドラゴン
〈ダンシングドラゴン/4〜8人/6歳〜/20分〉
カード交換を繰り返してドラゴンが完成したことを味方に宣言してもらう2人1組ペア戦のアクションゲーム。
手札からいらないカード1枚を場に表向きで捨て、代わりに場からカード1枚を手札に加えます。これを全員同時に繰り返して、頭・前足・後ろ足・尻尾の4枚でドラゴンの完成を目指します。完成したら事前に決めた合図を相方に送り、ドラゴンが完成したことを相方に宣言してもられば得点獲得。合図を送っている時に相手にチームにバレて指摘されると、相手チームの得点になってしまいます。
手番の無い全員同時のアクションゲームでチーム戦というちょっと変わった作品です。
巨竜の歯みがき
〈巨竜の歯みがき/3〜5人/6歳〜/15分〉
巨竜が口を開けてるうちに歯を磨くカードゲーム。
スタートプレイヤーだけがドラゴンの口を閉じるタイミングの数字を確認して、数字が書かれた歯ブラシカード1枚を表向きに出します。他の人はスタートプレイヤーが出した歯ブラシカードを見た上で、歯ブラシカードを裏向きで出します。全員が歯ブラシカードを出したらカードを表向きにして、小さい数字から足していき、ドラゴンの数字を越えるタイミングの歯ブラシカードを出した人がマイナス点になります。噛まれずに歯みがきをした人は歯ブラシカードの数だけプラス点になります。
写真は台湾の豪華版ですが、ドロッセルマイヤーズのオリジナル版、ポーランドで発売されたドイツ語版、オインクゲームズがリメイクした『トロル』といろんなバージョンがあります。
ドラゴンドラフト
〈ドラゴンドラフト/2〜4人/8歳〜/30分〉
大道芸人のドラゴンを集めて集客を競うセットコレクションゲーム。
4列に並んだドラゴンやゴブリンのカードを全員でドラフトして獲得していきます。カードが9枚集まったら集客数を計算します。カードの組み合わせによって集客数は様々で、集客数が多くなる同じ色を集めたいけど他の人を困らせる為には違うカードを取るべきか、あのカードを集めれば別の組み合わせになって集客数が増えるし……といろんなことが非常に悩ましく、じっくり楽しめるゲームです。5回やって、最終的な集客数の合計を競います。
子供向けが多いHABAのボードゲームですが、これは大人向けです。
龍−TATSU−
〈龍-TATSU-/2〜4人/12歳〜/30分〉
黄龍と赤龍に分かれて競い合うチーム戦のトリックテイキングゲーム。
配られたカードの中から全員がカードを1枚出して、数字比べをします。一番大きい数字を出した人が出ているカードを全て獲得して、カードに書かれた得点を得ます。規定の得点に達したチームの勝ちというカードゲームです。このゲーム最大の特徴は、黄龍チームは黄色のカードしか出せず、赤龍チームは赤色のカードしか出せません。出すカードがない時は、他の人に自分のカードを出すように指示します。カード枚数が少ないので、他の人が何のカードを持ってるかが徐々に分かってくるのが面白いところ。人数によって遊び方が違いますが、4人専用と言っても良いほど4人で遊んで頂きたい程の面白さ!
元々のオリジナルは1997年の『トワイライト』というゲームで、のちに『ジキルとハイド』というタイトルでリメイクされました。発売が20年以上も前なので入手困難だったんですが、本作は2023年発売のリメイク作品。これで入手しやすくなったので一度は遊んでおきたい名作ゲームです。
ドラスレ
〈ドラスレ/2〜5人/10歳〜/40分〉
全員で力を合わせてドラゴンを退治する協力型のRPGボードゲーム。
5人のキャラクターから各々どれかを選び、全員が1つのチームになります。サイコロを振ってマップの中を進み、止まったマスによって戦闘が起こったり体力を回復するなどの冒険が繰り広げられます。いろんなクエストに挑んで経験値やアイテムを得て、最終的にドラゴン討伐を目指します。
みんながそれぞれレベルアップしてから協力してドラゴンと戦うので、最後は勝っても負けても盛り上がりますね。ファンタジーの世界が苦手じゃなければ是非遊んでほしい、日本生まれの1時間弱で決着が付くお手軽なRPGゲームです。
ドラゴンギアス
〈ドラゴンギアス/1〜4人/15歳〜/60分〉
人類とドラゴンが戦う戦略ボードゲーム。
アクションカードを裏向きに配置して順番にカードをめくって効果を発動させるプロットタイプのシステムになっています。人類側とドラゴン側に分かれて、敵の体力をゼロにするのが目的です。超豪華な製作陣によるしっかりとした世界観と大きなボードを使った面白いゲームのシステムよりも、どうしても精巧なフィギュアが目を惹きますね。ボードゲームでここまで凝ったものは存在しないくらいのレベルです。ミニチュアゲームを好きな人を取り込む魅力がありますね。
ちなみに写真は、すぐに遊びたい人の為の厚紙とスタンドですね…。フィギュアは立体的で細かい作りでホント一見の価値あり!
ドラゴンイヤー
〈ドラゴンイヤー/2〜5人/12歳〜/100分〉
11世紀の中国で、王子となり辰年の1年を乗り切る中量級のボードゲーム。
まずはアクションを選んで米を手に入れたり、宮殿を建築したりという行動をします。次に医師や軍人や踊り子などの人物を雇って宮殿に住ませます。人物にはそれぞれ能力があるのでゲームを有利に進めることが出来ます。その後にランダムに選ばれたイベントを自動処理して1つのラウンドが終わります。1つのラウンドが1ヶ月で、1年となる12ラウンドでゲームは終了。ややこしそうなゲームに見えて、やる事は1ラウンドにアクションを選択して人物を雇用するだけ。これを12回やったらゲームが終わるのでスッキリ単純なんですが、一手一手の影響が大きく判断が非常に重要となります。
タイトルにドラゴンと付いてますが龍がテーマではなく、辰年がテーマ。中国では辰年は災難が多いと言われてるらしく、毎月毎月疫病や干ばつなど悪い事ばかりが発生します。作者は『ブルゴーニュ』や『ノートルダム』などで知られるシュテファン・フェルト。苦しく耐え忍ぶゲームを数多く作っているゲームデザイナーで、本作も例に漏れずずーっと苦しいのでフェルトらしさ全開のゲームです。でも苦しいのが楽しいんですよね。
ドラゴンをテーマにしたボードゲームを9つピックアップしてみました。是非2024年のうちに遊んでみましょう!