7月11日は、ラーメンの日です。
日本で最初にラーメンを食べたと言われている水戸黄門こと徳川光圀の誕生日なので、この日に制定されました。後付けですが、「7」をレンゲに「11」を麺に見立てているようです。
というわけで、元々は中国から伝わってきたけど独自の進化をし過ぎて、もはや日本食じゃないかと言われるラーメン。このラーメンをモチーフにしたボードゲームを7タイトル紹介します。
ラーメン
〈ラーメン/2~5人/8歳〜/30分〉
より多くのラーメンを作るバッティングゲーム。
全員に具材カードを9枚ずつ配って、プレイ人数と同じ枚数の具材カードを公開して並べたらゲームスタート。配られた具材カードの中から1枚を選んで、全員同時にオープンします。より価値の高い具材カードを出した人から順番に、並べられた具材カードを1枚獲得して自分のどんぶりに入れます。今回出した具材カードが次の取り合う具材になります。手札がなくなったらゲーム終了で完成したラーメンの数×最も具材が多いラーメンの具材数が得点となり、最終的な点数を競います。
ダイスを使ったリソースマネジメントゲームの『赤の大聖堂』を作ったイスラエル・チェンドレロとシイラ・サントスの2人によるカードゲーム。チャーシュー、卵、野菜など具材はいたって普通ですが、具材を3つ入れればラーメンが完成するルールなので麺がなかったりスープが入ってない変なラーメンも作れてしまいます。完成したラーメンの味が想像しやすいので、お腹が空きますね。
スープメングラーメン
〈スープメングラーメン/2〜5人/8歳〜/20分〉
より美味しいラーメンを作るセットコレクションゲーム。
自分の手番では、麺やスープや具材が描かれたスープメングカードを1枚めくり、自分か他人の丼に投入します。丼に麺とスープと2つ以上の具材が入っていれば、カードをめくらずにラーメンを完成することも可能です。規定の数のラーメンを作ったら、得点計算をして点数の高い人が勝ちとなります。
スープと麺と具材が正しく揃えばボーナス点が入るのが楽しくて、目指す方向も定まって遊びやすいですね。ボーナス点になるのは札幌ラーメン、博多ラーメン、横浜ラーメンなどなど。他人の丼に具材を勝手に入れて邪魔するのはどうなんだ?と言いたくなりますが、手元に来た麺とスープと具材でラーメンを作るのが「スープメング」という競技だそうです。
スーパーススルスープ
〈スーパーススルスープ/3〜4人/9歳〜/15分〉
美味しいラーメンのスープを作るハンドマネジメントゲーム。
自分の手番では、得点と豚骨・魚介・鶏ガラ・調味料のどれかが書かれた素材カードを山札から1枚めくるだけ。必要なら手札に加え、欲しくない素材なら市場に表向きで捨てます。次の人は山札を1枚めくるか、市場に捨ててある素材カードを1枚手札に加えます。これを繰り返して、スープの素材が集まったと思ったらお店を開店します。開店する時に、素材の流行りを選びます。流行りは素材の上限枚数が決まります。上限枚数よりも多く手札として持っていた場合その素材は0点になります。規定の回数ゲームを繰り返して最終的な得点を競います。
ラーメン屋の設定なのに、スープ作りに特化したカードゲーム。手札に加えた素材カードは捨てることが出来なくて、ゲームが進行していくと得点になる上限枚数が決まっていくので集め過ぎに注意です。市場に捨てられた素材を見てれば、何の素材が流行りそうなのかが何となく見えてくるのは面白いアイデアですね。
音速飯店
〈音速飯店/2~8人/6歳〜/15分〉
中華料理を完成させて手札をいち早くなくすアクションゲーム。
「ラー」「チャー」「タン」「エビ」「メン」などが書かれたカードを全員に均等に配って、真ん中に丼を置いたらゲームスタート。カードに書かれた文字を声に出して、中華料理のメニュー名になるようにカードを出していきます。手番は無く、思いついた人からドンドン出していきます。配られたカードをいち早くなくした人が勝ちです。
厳密にはラーメンがテーマのゲームではありませんが、最も枚数が多いのは「メン」なのです。ゲーム中は「ラーメン」「シオラーメン」「ミソラーメン」「チャーシューメン」「タンメン」「タンタンメン」の6種類の麺類が何度も何度も完成することになります。
究極のカップ麺
〈究極のカップ麺/3〜8人/6歳〜/15分〉
食品会社の社員になって、カップ麺の作り方を順番通りに覚えるメモリーゲーム。
カップ麺を作る工程が描かれた手順カードを山札から3枚めくって初期手順にして、全員でカードを見て順番を覚えたら手順カードを裏向きに重ねてゲームスタート。自分の手番では、手順カードを1枚めくって読み上げます。そして、初期手順の3枚の一番下に入れます。一番上から順番に手順カードに書かれている手順を答えます。手順を全て言えたら成功です。右隣の人が手順カードを読み上げて…というのを繰り返します。途中で言い間違ったり覚えてなかった場合は、手順カードを引き取ります。最終的に手順カードカード多い人が負けです。
だんだん長くなっていく手順をどこまで覚えていられるかの記憶力勝負のゲーム。手順カードには「お湯を注ぐ」「フタを全部開ける」などが書かれていて、変なカップ麺の作り方になるのが笑えます。そして「液体ダレを入れる」「特製ダレを入れる」「粉末スープを入れる」「スープを入れる」「特製かやくを入れる」「後入れかやくを入れる」などなど、似た手順も多いので脳が爆発しそうになります。
アキハバラーメン
〈アキハバラーメン/3〜4人/12歳〜/90分〉
秋葉原のラーメン屋店長になって業績を競うボードゲーム。
めちゃくちゃ余裕のあるテーブルが必要として話題になったボードゲームです。ルールが多く取っ付きにくいものの、基本的にカードを取って配置するだけ。ラーメンのトッピングカードが多数あって、作れるラーメンの組み合わせは4万5000種類以上あるそうです。「焼きねぎ梅酒ジュレの淡麗醤油ラーメン」「干しアワビ馬ハツの濃厚味噌ラーメン」などなど、狙ったようには作れませんが出来上がったラーメンを見せたくなる作りはさすがです。簡単に作れるラーメンは点数が低くて、点数が高いラーメンは疲労が溜まるなど、バカっぽく見えてガチガチのゲーマー向けボードゲームになっています。
ラーメン人郎
〈ラーメン人郎/3〜7人/12歳〜/30分〉
ラーメン屋と人郎に分かれて自陣の勝利を目指すブラフ系正体隠匿ゲーム。
役職カードを配ったら自分だけでカードを見て、ラーメン屋と人郎を確認したらゲームスタート。ラーメン屋チームは普通のラーメンを作るのが目的で、人郎はマシマシのラーメンを作るのが目的です。食材カードを全員に3枚ずつ配ったらゲームスタート。自分の手番では、何の食材カードかを言いながら裏向きに出してラーメンに入れるべきか否かを話し合います。食材カードはラーメン屋が入れたい「ねぎ」「ゆで卵」などの普通の食材には少ない数が書いてあって、人郎が勝利に近付く「マシマシにんにく」「豚トリプル」には大きな数が書いてあります。全員の投票で過半数を超えればその食材をラーメンに入れます。10個の食材を決めたら全てのカードをオープンして、ラーメン屋チームの合計数が25以下ならラーメン屋チームの勝利、ラーメン屋チームの合計数が26以上なら人郎の勝利となります。
2つの陣営の他に職業がいくつかあって、職業ごとに能力を持っています。なので、いろんな展開があって飽きないように作られています。タイトルありきのネタっぽいゲームかと思いきや、ちゃんとした正体隠匿ゲームなのです。
ラーメン嫌いな人を探す方が難しいくらい、多くの人に愛されている食べ物ですよね。ボードゲームのテーマとしては文字通り、万人に食い付きが良い題材かも知れません