2025年4月13日に大阪・関西万博が開幕しました。
万博会場は大阪市此花区の人工島・夢洲にあって、万博自体は10月13日までの半年間続きます。この半年、様々なメディアで大阪が取り上げられることでしょう。
そこで、大阪をテーマにしたボードゲームを8タイトル紹介します。
関西標準語
〈関西標準語/3人〜/8歳〜/20分〉
読み札に合う取り札を見つけるカルタゲーム。
1人が読み札を読み上げる人になり、取り札を並べたらゲームスタート。標準語で言葉が書いてある読み札を読み上げます。取り札には関西弁を使った文章が書いてあるので、読み札に対応する読み札をいち早く見つけた人が取り札を獲得します。最終的に取り札をたくさん取った人の勝ちです。
読み札が「肉まん」なら「コンビニで豚まんを買う」の取り札を、読み札が「カッコいい」なら「あの俳優さんシュッとしてるわ」の取り札を取るというゲーム性です。他の方言でも作られても盛り上がりやすく、使い勝手がよさそうな出来。
コテコテ‼︎おーさかじんろー
〈コテコテ‼︎おーさかじんろー/5~14人〉
自分の陣営が勝利するのを目指す正体隠匿ゲーム。
基本的に普通の人狼ゲーム。ただし、人狼の役職で何の能力も持たない「市民」の中に「ボケ役」「ツッコミ役」「おスベリさん役」がいるので、会話の中で「あの人はおスベリさんかな?」と推測して議論を進めていくことになります。また、1日目で死んだ人は全員の会話を聞いて一番面白かった人にオモロガードというその夜に人狼に襲われない護衛を与えるルールがあるので、面白ければ寿命か伸びるというのもアイデアですね。
ニックネーム関西
〈ニックネーム関西/3〜6人/8歳〜/15分〉
ニックネームで相手を呼んでカードを集めるセットコレクションゲーム。
今回使用するもちものカードを全員に均等に配ったらゲームスタート。自分の手番では、誰かを指定してカードに書かれたニックネームで呼び、欲しいカードを持っている否かを質問します。もし持っていればカードが貰えます。これを繰り返して、同じ色のもちものカードが4枚集まれば、1点。最終的な得点を競います。
「〜ちゃん」「〜博士」など強制的にあだ名で呼び合うのですぐに仲良くなるカードゲームです。ゲーム自体はシンプルで子供でも遊べます。本作は、コロナ禍の2020年に関西のボードゲームカフェを応援するために作られた関西バージョン。選んだ相手を実際のボードゲームカフェの店名を付けて呼ぶルールになっています。ちなみに、関東バージョンも作られました。
gentsu大阪特別ver
〈gentsu大阪特別ver.-YAPPA SUKI YANEN-/2~4人/6歳〜/45分〉
広告会社の社員になり、残業時間を稼いで企業案件を獲得するシミュレーションゲーム。
自分の手番では、残業時間を支払ってクライアントカードを獲得するか残業をして残業時間を貯めます。次にアクシデントカードを全員に発動させます。これを20ターン繰り返して、最も取扱が高い人の勝ちです。
どこかで見たことがある企業のロゴマークにそっくりなカードがたくさんあって、カードのデザインと効果を見てるだけでも楽しめます。大阪特別ver.では、アクシデントカードに「名神パンダース優勝」やクライアントカードに「qlico」など大阪に馴染みのあるカードが追加になっています。
モノポリー 大阪環状線版
〈モノポリー 大阪環状線版/2~6人/8歳〜/120分〉
ボード上を回って資産の独占を目指すボードゲーム。
自分の手番では、サイコロ2個を振って出た数だけコマを進め、止まったマスの土地を購入します。購入したマスに他人が止まると、レンタル料が貰えます。これを繰り返して、お金が無くなった人は脱落していき、最後まで生き残った人の勝ちです。
累計で2億5000万セットも売れている世界で最も有名なボードゲーム。数え切れない程のバージョンが存在しますが、本作は大阪バージョンです。ボードには「あべのハルカス」「天神祭」など大阪に関することがたくさん書いてあります。2015年に作られたものですが、2008年には「モノポリー 大阪版」も作られています。
メトロックス
〈メトロックス/1〜99人/8歳〜/20分〉
地下鉄の路線図に◯を書き込んで高得点を目指す紙ペンゲーム。
全員に同じ路線図の紙とペンを配ったらゲームスタート。カードを1枚めくったら、全員同時にカードに書かれた数だけ路線図のマスに◯を付けていきます。ボーナス点が入るカードやマスを飛ばして◯が付けられるカードなどもあります。これを繰り返して、全ての駅マスが埋まった時に点数計算をして最も高い点数の人が勝ちです。
ちょっとややこしい戦略的なビンゴゲームです。路線図の紙があれば何人でも遊べます。路線図は東京マップと大阪マップの2種類あるので飽きずに何度も挑戦したくなります。大阪マップの方が少し難易度が上がってますね。札幌・名古屋・神戸・福岡など、他の地域の地下鉄マップが拡張として発売されています。
スルッとKANSAI:NORINORI
〈スルッとKANSAI:NORINORI/2~6人〉
配られたカードをいち早くなくすゴーアウト系カードゲーム。
関西の公共交通機関向けの共通乗車券「スルッとKANSAI」を導入している交通機関が印刷されたカードを使ったゲームです。カードを5枚ずつ配ったらゲームスタート。自分の手番では、カードを1枚出します。出せる条件は、最後に出されたカードの会社に乗り換え出来る交通機関であること。出せるカードがなければ、山札からカードを1枚引きます。これを繰り返して、いち早く手札をなくした人の勝ちです。
公式が制作したゲームで、100枚のカードには実在の電車やバスの写真が使われています。カードの下部には乗り換え可能な会社が書いてあるので、関西の交通に詳しくない人でも遊べます。ルールは、ほぼUNOなので誰でも遊べるはず。まだICカードが存在しなかった2003年頃に作られた、鉄道ファンとバスファン向けに作られた珍品です。古い作品なので画像はありません。
地下鉄カルタ大阪編
〈地下鉄カルタ大阪編/4〜8人/12歳〜/10分〉
読み札に合う取り札を見つけるカルタゲーム。
1人が読み札を読み上げる人になり、取り札を並べたらゲームスタート。読み札に書かれた地下鉄の駅名と乗り換え路線を読み上げます。取り札には路線の記号が書いてあるので、駅名に対応する取り札をいち早く見つけた人が取り札を獲得します。最終的に取り札をたくさん取った人の勝ちです。
地下鉄に詳しい人は駅名を聞いた時点で取り札が取れるという知識の差が出るカルタです。何度も繰り返し遊ぶことで大阪の地下鉄の乗り換えに詳しくなります。ちなみに、東京版も作られています。
大阪万博開催中に、大阪っぽいゲームをしてみるのもいいかも知れませんね。