2月19日は、プロレスの日です。
今から70年前の1954年2月19日、蔵前国技館で日本初の本格的なプロレスの国際試合が開催されたので制定されました。
大相撲出身の力道山と柔道出身の木村政彦がタッグを組んで、アメリカから来日したシャープ兄弟とNWA世界ダッグ戦が行われました。
試合はテレビで生中継されましたが、当時はテレビが超高級品。一般家庭に普及してなかったので(後のJR)新橋駅西口の街頭テレビ前には、プロレスを見たい人が2万人も集まったと言われています。大画面のテレビはまだ無くてサイズは21型と27型だけの時代、2万人も集まったら後ろの人は全く見えない気もしますが……。
下の動画は70年前の当日の試合です。会場内は超満員ですね。
ということで、プロレスをテーマにしたボードゲームを7タイトル紹介します。
マスクメン
〈マスクメン/2〜6人/9歳〜/30分〉
配られた覆面レスラーのカードをいち早くなくすゴーアウト系カードゲーム。
場に出ているカードより強いカードを出して手札を減らしていきます。先に手札を無くした人が勝ちです。トランプの大富豪のようなルールですが、カードに描かれているのは覆面レスラーのイラストだけで、数字は書いてありません。6種類の覆面レスラーのカードは配られた時点では強弱が決まっていませんが、ゲーム中に徐々に決まっていくのが斬新で面白いアイデアです。
繰り返して何度も遊びたくなる、かなり特殊なゴーアウト系のハンドマネジメントゲームです。
超激闘宇宙レスリング
〈超激闘宇宙レスリング/2〜5人/7歳〜/30分〉
出したカードで勝敗を決めてチャンピオンベルトをたくさん集めるカードゲーム。
全員が同じ構成の数字カードを受け取ってゲームスタート。自分の手番では、対戦相手を1人選びます。その人とパワー勝負かスピード勝負かを決めてから、お互いカードを1枚出します。パワー勝負なら数字の大きい人が勝ち、スピード勝負なら数字の小さい人が勝ちです。勝った人はチャンピオンベルトがもらえて、負けた人はカードを捨てます。カードが無くなったら脱落です。最後まで生き残るかベルトが多い人の勝ちです。
数字カードの左上に小さく書いてある数字は、敵がその数を出したら無条件で勝ちになるので読み合いが非常にアツいゲームです。1回だけ使える必ず勝つ必殺技カードを全員1枚ずつ持っていたり、1vs1の対戦に乱入して3人での対決が出来たりとにかく楽しい! ワイワイガヤガヤしてそうなおバカゲームっぽい雰囲気ですが、他の人が何のカードを残しているかをカウンティングする真剣勝負のカードゲームです。せっかく面白いのに入手困難なのが残念。
メガボルテージプロレスリング–みちのくプロレスSP–
〈メガボルテージプロレスリング -みちのくプロレスSP-/2〜4人/10歳〜/30分〉
配られた手札をいち早くなくすゴーアウト系カードゲーム。
スタートプレイヤーは技カードを出して「攻め」を行い、他の人は「攻め」と同じ数字の技カードを出すことで「受け」を行い、手札を減らしていきます。配られたカードをなくせば勝ちですが、観客の盛り上がりであるボルテージ数が足りないと反則負けになります。北陸に伝わる伝統ゲーム『ごいた』をベースにしたカードゲームです。
本作は、カードゲーム『メガボルテージプロレスリング』にみちのくプロレスの4選手の必殺技カードが追加になったバージョンです。みちのくプロレス30周年記念で作られました。
スバム!
〈スバム!/2〜6人/8歳〜/20分〉
カードの数字比べで隣の人にダメージを与えて倒し、生き残るのが目的のリアルタイムカードゲーム。
右隣と左隣の人と数字カードを出し合って合計数の大きさを競います。負けた人はダメージを受けて、ダメージが溜まると脱落します。最後まで生き残った人が勝ちです。カードは3色あって、出したカードの中で最も枚数が多い色だけが有効になります。そして、同じ色で同じ数字のカードは無効となります。カードは何枚出しても構いませんが、リアルタイムで行うので何色の何の数字のカードを出したのか混乱してしまうのが面白いゲームです。さらに、出すカードが制限される特殊カードもあってシビアなプレイが強いられます。
この手の数字比べのカードゲームの中でも、リアルタイムアクションゲームという変わりダネです。
白熱!MENKOマッチ プロレスEX
〈白熱!MENKOマッチ プロレスEX/2〜4人/6歳〜/5分〉
相手のレスラータイルをひっくり返したら勝ちのすごろく系アクションゲーム。
プロレスのリング型のボード上に自分のレスラータイルを置き、リングの周りを囲むようにメンコをぐるっと一周並べたら準備完了。サイコロを振って出た数だけメンコの上にある自分のコマを進めます。自分の色のメンコに止まったら、そのメンコをリング上の敵のレスラータイルに向けて叩きつけます。レスラータイルが裏返った人は脱落。最後まで生き残った人の勝ちです。
プロレスがモチーフになっているだけで、シンプルに普通の面子という奇作です。
カードDEプロレス
〈カードDEプロレス/2人/10歳〜/15分〉
カードを出して技を繰り出し、相手の体力を無くすか3カウントを取ったら勝ちの2人専用対戦カードゲーム。
自分の手番では、カードを出して移動するか技を掛けるアクションを行います。カードを出された方は、同じアイコンが書かれたカードを出す事で阻止が出来ます。阻止をされても、同じアイコンのカードを出せば阻止をキャンセルしてアクションを行えます。移動して相手の横や後ろに回り込むことが出来れば、より強力な技を掛けることが可能になります。
ポジショニングによって使える技が変わってくるというのが面白いアイデア。カードを出して技を阻止するのがプロレスの組み手争いのようなジリジリとした力比べを見てるようで、今回紹介した中では最もプロレスっぽいゲームかも知れませんね。
おすなおすな
〈おすなおすな/2人/8歳〜/15分〉
相手のコマを場外に出していく2人専用対戦アブストラクトゲーム。
お互いが、5×5のボード上に四角いコマを5つと丸いコマを置いてからゲームスタート。交互にコマを動かしてゲームを進めます。
丸いコマは前後左右斜めに1マス動くことが出来ます。他のコマがいるマスには移動出来ません。四角いコマは前後左右に1マス動くことが出来ます。進む先のマスに相手の四角いコマがいれば、押すことが出来ます。押された四角いコマは、裏返しになり斜めに1マス進むよう変化します。もし押された時にボードの外に出た時・丸いコマと同じマスになった時、その四角いコマはゲームから除外します。相手の四角いコマが2個になったら勝ちです。
プロレスっぽさは全くありませんが、盤上のプロレスバトルロワイヤルだそうです。
プロレステーマは生き残れば勝利というルールのゲームが多いですね。ルールは違えど、どのゲームもアツい勝負が繰り広げられそう。