落ち物パズルゲームの代名詞、テトリス。上から降ってくるブロックの塊テトリミノを横一列キレイに並べれば消滅するという説明不要の世界的名作コンピューターゲームです。老いも若きも誰しも一度は遊んだ事があるでしょう。最近は99人で対戦するテトリスなんかも人気ですね。
元々は旧ロシアの科学者アレクセイ・パジトノフさんが1984年に教育用ソフトとして開発したパズルゲームなのに、誕生から30年以上経った今でも定番パズルゲームとして遊ばれているのは驚きです。キレイに積み重ねてテトリミノを消していくのがみんな気持ち良いんでしょうかね。単純作業を延々とやらされてる感じもあるけど…。
さて、テトリスのテトリミノみたいなタイルを配置していくボードゲームって結構な数あったよなぁ〜と思いまして、テトリス風ボードゲームを調べてみました!全部で9つ。
「アハイアル」
アハイアル始めるわよ〜〜!! pic.twitter.com/1ZvvTIf0zq
— ぬん (@be_catchy) June 7, 2019
パーティー会場にお客さんをキレイに集めるというテーマ。ヘタウマなイラストで思わず笑ってしまいます。真ん中に置かれた回転テーブルにテトリス風タイル(以下テトリミノ)が乗ってるので、クルクルとちょうどいい感じに回してから獲得するのがテトリスをやってる気になります。まさしく、アナログ版テトリスって感じ。
アハイアルは、タイルがくっついたり横ライン埋めると消える代わりに得点になるテト…ぷよ…だよ。そこに、更新ありのマジョリティボーナス、タイルの補充は前手番がコントロールする、みたいなインタラクションがくっついてるよ。そして見た目が最高。楽しいね。 pic.twitter.com/iSSxEVheBb
— oki. (@okinawa7) June 5, 2019
テトリミノやボードにゆる〜い感じのお客さんのイラストが書いてあるし、条件満たしたらミープルを配置するし、上からゲートが迫ってくるし、楽しいゲームに仕上がってますね。作業感が全く無い。ポルトガルのゲームだそうです。
「コペンハーゲン」
【コペンハーゲン】カード集めてテトリスする(雑 丁寧に作ろうとするとあっという間に手番が……。さくさく進むので良い感じ。 pic.twitter.com/k6Ojopd4vi
— いずみっくす@積み芸人 (@izumix_Felda) June 2, 2019
カラフルな建物が有名なコペンハーゲンのニューハウンで、自分の家に窓や壁をつけていくというテーマ。カードを集める事でテトリミノが獲得出来るので、カードを取りたいけどその間に他の人にテトリミノを取られるしどっちが得なのか…と何度も迷うことになります。
コペンハーゲン 初プレイ 3人
テトリス系タイル配置で横列縦列に窓を並べて12点取った人が勝ち!というゲーム
タイルがランダムに降ってくるわけではなく、共通の場から各色のカードを拾ってきてはそれを消費することで購入(一部タイルは早い者勝ち)というシステム 私はアハイアルよりこっちが好き pic.twitter.com/CxvHT5qcKN— フジマキ (@jimflt) May 24, 2019
条件を満たせば能力も発動して、地味な作業だけでは終わらせないアイデアがあるゲームです。発売時期がアハイアルと近かったので比べられる事も多いですが、どちらも面白いので好きずきかと。
「ブリックス」
BRIKKS:テトリスだった。そして落ちゲー苦手な私。 #SHAREcafe pic.twitter.com/DhhrA1tSon
— E.M.M.⋈甲甲甲甲甲 (@e_m_m_) December 15, 2018
海外ではロールアンドライトと呼ばれるジャンルで、日本では紙ペンゲームと称されてるゲームです。サイコロを振って出目に従って紙に書き込む手書きのテトリス。不要なテトリミノを爆破したりコンボが決まったり等々オリジナルの追加要素はあるものの、ルールはテトリスそのもの。
Brikks。Warsch新作。めっちゃテトリス!振り直し1回までのダイスで決まったピースが落ちてくる。エネルギーを消費してピースを回転させたり変更したりできる。もちろんテトリスを決めると高得点。出目で決まったピースが即座に落ちてくるから行き当たりばったり感は強いけど、お手軽に遊べてええね。 pic.twitter.com/FDlRVtdCqJ
— ぬん (@be_catchy) October 31, 2018
誰もが知ってるお馴染みのゲームを紙でやる間抜けさ、全員同じ条件でやってる苦しさ、サイコロの出目で大騒ぎする楽しさ。紙ペンゲームは準備も片付けも簡単でいいですよね。
「シルバーアンドゴールド」
今日は試遊じゃんじゃか回してますよー‼️参加者さんみんなボードゲーム慣れてて私の拙い説明でも理解してくださるからありがたい…😭
これはカードに直接書き込んで遊ぶシルバーアンドゴールド!テトリス好きな人にもおすすめ💕 pic.twitter.com/o0C7U5GEla— 村岡 仁美 (@rena_hoshi) May 26, 2019
これも紙ペンゲーム。厳密にはカードに書いた文字を消して何度も遊ぶことが出来るので、カードペンゲームと言うべきか。めくられたカードに描かれたテトリミノを宝の地図に書き込み、得点を稼ぐゲームです。
#シルバーアンドゴールド カードに書いて消せるタイプの紙ペンゲーム。ペントミノが描かれたカードを8枚中7枚めくると1ラウンド終了で全4ラウンド。30分くらい。ヤシの木は弱め。めくり運が明確で、気楽に遊べる良作。煩雑さもなく、よくまとまってて、さすがハーディングって感じ pic.twitter.com/73BFQpwodH
— ファズ@ボドゲファン人 (@bgfan_jinn) June 3, 2019
テトリスと違ってキレイに列を埋めていくのではなく、いびつな宝の地図に印をつけていくのでテトリス風ではないかも知れませんね。しかもテトリミノが上から降ってくる訳でもないので重力も感じないし。でも次々と新たな宝の地図に挑戦してくので展開があってテトリスとは違った楽しみや快感があります。
「テトリスリンク」
タイトルにテトリスの名前が入ってるゲーム。テトリスをボードゲームでリアルに再現…と言いたいところですが、横一列にテトリミノを揃えたところで何も消えないし、全くの別ゲーム。
TETRIS LINK (テトリスリンク)
テトリス (TETRIS) のテーブルゲーム版です。2~4人プレイ可能
自分の色のテトリミノを3つ以上のグループにリンクして得点を稼ぎ、他のプレイヤーがテトリスミノをリンクする前に妨害しよう!
タワーがいっぱいになった時に、最も得点が高かったプレイヤーの勝利! pic.twitter.com/7qzplWt3GO— ボードゲームカフェぶれん (@hachiboardG) September 16, 2018
自分の色のテトリミノを3つ繋げると3点獲得で、さらにもう一個繋げると1点が加点。なので、出来るだけ自分の色を繋げつつ他人のテトリミノを邪魔するというゲームです。上からブロックを落とすのがテトリスっぽい!当然、回転は出来ないけど。
「フィット」
テトリスっぽい、FITS。 pic.twitter.com/IuX64OqOb6
— メエ/八木正紀 (@maybamu) January 31, 2015
テトリミノを上から滑らせて上手に積み上げていくパズルゲーム。見たまんまテトリス。違うのは横一列揃えても消滅しないのとテトリミノを回転出来ないくらい。横一列にテトリミノを配置すれば1点、隙間が空くとそのマスの数だけマイナス点。限りなくソロプレイのゲームなんだけど、4人同時に遊べて点数を競います。
・FITS
回せない、ずらせないテトリス!
空いた隙間はマイナス点だけど、逆に空けるとプラスになる所があったりしていやらしい。
降ってくるピースを拒否してもいいけど、やりすぎると上の方が埋まらずこれまたいやらしい。
ピースの質がかなり良くて触ってるだけで頭が良くなりそう。良作。 pic.twitter.com/ECyGneWgh4— ナポポラ (@NAPOPORA) January 3, 2017
ラウンドが進むと背景も変わります。数字が書かれたマスを空けると加点されたりして、単純に一列揃えるゲームじゃないのがアイデアですね。でも、上手く隙間を空けるのが生理的に気持ち悪かったりもするんですよ…。テトリミノはきっちり埋めたいと言うか。それにしても2009年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品なんですね。そこまで面白かったっけ?
「ドロップイット」
これもテトリスリンク・フィット同様、横一列に揃えたところで何も消えません。と言うかテトリス風ボードゲームじゃないけど、上からカラフルなテトリミノと言うか木製ブロックを落とすのがテトリスっぽくもありますよね。
息子3の希望はドロップイット。まぁ上から落とすだけ。そういうゲームなんだけど、ルール無用なのでほんと文字通りの作品完成。#ボードゲーム #稲美町 pic.twitter.com/Rg1STD7YOT
— まるお@サラダ館稲美母里店(マルオ洋品店) (@inamimaruo) May 27, 2019
落ちたブロックの位置によって得点が違うので、より高得点になるように上から落とすだけのゲームです。ブロックが思わぬ跳ね方をしたり、奇跡的な位置でピタッと止まったり、必ず盛り上がる不思議なゲーム。テトリス風ボードゲームの中では最もワイワイ遊べるかも知れません。
「スプリングメドウ 春の草原」
一面雪景色の高山に草原を広げていくテーマのタイル配置ゲーム。微妙にテトリスのテトリミノとは形が違うし、上から落ちてくる訳じゃないんだけど、草原タイルは下から配置する決まりがあるのでテトリスっぽさは十分。
スプリングメドウ。雪原を春にしていくパズル。春が完成した列と、その上の列の春分だけ得点。タイルの穴を繋げると貰えるボーナス岩タイルが高得点の鍵だ。二人でプレイし、どちらも春八分咲きで終了。非常に良い勝負でした。 pic.twitter.com/yvTDq6GtQC
— わり@首輪付き,;゙ ・ω・;, (@waribasi71) June 6, 2019
初めは真っ白なボードなのにゲームが終わる頃には緑が増えて、春の訪れを感じるのが素敵なアイデアです。作者はアグリコラを作ったウヴェ・ローゼンベルク。このスプリングメドウはウヴェのパズル三部作の最後の作品で、他に「コテージガーデン」「インディアンサマー」があります。テトリスが好きなんでしょうかね?
2人用の「パッチワーク」もテトリミノっぽいタイルを配置していくので、テトリス風ボードゲームか?
「対戦型テトリス」
最後に紹介するのは1990年発売の2人専用ボードゲーム。これが最もテトリスに近いルールかも知れませんね。
対戦型テトリスだと思う。もしかしたらアラレちゃんのドンジャラが先かも?水道管ゲームの方が先かも?
#マイファーストボドゲ pic.twitter.com/kpEiToDEZx
— おばれい (@overlay_bg) August 3, 2018
非常にレアなゲームなのでルールを丁寧に説明します。お互い向かい合って座り、真ん中にボードを置きます。ルーレットを回して表示されたテトリミノを自分のエリアに配置。これで自分の手番は終了です。これを交互に繰り返していきます。そして横一列にテトリミノが揃った時の処理が面白い!なんと、ボードの中央にある黒いラインを相手のエリア側に1つ動かします。テトリミノは消滅しないけど自分のエリアは広くなり、敵のエリアは狭くなるという訳です。
アナログな対戦型テトリス!
交代でルーレットを回し、出た絵柄のブロックを設置していく。
ライン消しはどう処理するのかというと、ラインが揃ったら中央のバーを相手側へ押してエリアを潰していくというもの。
設置もデジタルと同じく上から降ってきたていでしか置けない。
これはこれで面白い! pic.twitter.com/LJaJBNTV4c— ニグル (@bdoguni) June 9, 2019
横一列を完成させたら中央のラインを相手エリアに1つしか動かせないけど、2列同時完成なら3つ、3列同時完成なら5つ、4列同時完成なら7つ移動というルール。一気に数列完成させれば攻撃力が強いんですね。これはテレビゲーム顔負けのアイデアが詰まってる!当然、エリアが狭くなってテトリミノを置けなくなったら負けとなります。
アナログタイプの「対戦型テトリス」(トミー発売)!
参加者の方から持参して頂きました!
初めて見た…。
ルーレットで設置するブロックを決めるという、焦らなくてよい、のんびりしたテトリスですねw#アナログゲーム#対戦型テトリス#高千穂#宮崎 pic.twitter.com/svyK8qyv7N— 延岡NGSP🎮毎月第2土曜レトロゲームの夕べ (@NGS8181) June 9, 2019
このゲームはトミーから発売されてたようなので、今のタカラトミーになりますね。リメイク出して欲しいなぁ。だって、ルール読んだだけでワクワクするし、普通のテトリスより面白そう。
テトリスクラシックもとい、TOMY製のアナログゲームの対戦型テトリスでしたw
遊び方はスロットを回して選ばれたブロックを普通のテトリスのように並べていきます。
1列できるごとに黒いバーをずらしていき、相手側に接触させたら勝ちになります。 pic.twitter.com/v1OgsSL9Gj— テンテン (@studio_tenten) December 3, 2018
ちなみにテトリミノが表示されるルーレットには点字の様な凸凹があって、目の不自由な人でも遊べる共有玩具第1号として開発されたゲームだそうです。そういったユニバーサルデザインの先駆け的な点でも興味深いボードゲームですね。
という訳で、テトリス風ボードゲーム9選。いかがでしたか?ブロックスやカタミノやウボンゴといったブロックを使用するパズルゲームは沢山ある訳で、意外とテレビゲームよりボードゲームの方が親和性高いのかも。
デコボコしたブロックを美しく積み上げるって、なんでこんなに楽しいのか?こんな娯楽を作ってくれて、パジノトフ博士ありがとう!