年末年始です。実家に帰省する人も多いでしょう。実家で暮らしてる場合は誰かが帰ってくる事もあるでしょう。久しぶりに会う人も多い季節です。
そうなると、この時期は親せきの子供と遊ぶ事もあったりして、年下の幼い相手とボードゲームをする機会も増えるはずです。そこで、誰もが抱えてるボードゲームの問題をあえて大声で言わせて下さい。それは
「手を抜いてあげなきゃいけない問題」
です。これです、全ボードゲーマーの頭を悩ませているのは。
子供の機嫌を損ねないように負けてあげたり、飽きない程度に勝ってあげたり…。楽しい時間を過ごす為の当然の犠牲なのかなぁと思う反面、対等に戦ってこそのボードゲームではないのかという気持ちもある訳です。
ホントは子供相手だろうとガチンコで遊んで勝ちたいし、ガチンコで遊んで負けたいんです。それが本当にボードゲームを楽しむって事じゃないでしょうか。それが1人の対戦相手として尊重することにも繋がるはずです。
という事で、子供と一緒にガチで楽しめるボードゲームを紹介します。子供を小学生低学年と想定して、ルールはカンタンで、プレイ時間は短く、それなりに楽しいものという条件にさせていただきます。
イチゴリラ
変則的な神経衰弱ゲーム。絵柄によって枚数が違うというアイデアが効いていて、気軽に遊べるすごろくやのオリジナルゲームです。
メモリーゲームと呼ばれる記憶力を競うゲームは子供が得意な事が多いですね。もちろん個人差はあるけど、年と共に記憶力は衰えていきますから。この手のゲームは大人が手を抜く必要がないでしょう。
同じメモリーゲームとして、めくられたカードに絵柄が2回出てきたらタイルを取る「デジャブ」、同じカードの並びのままで何度も挑戦する「メモアァーール」も挙げておきます。
おばけキャッチ
めくられたカードに対応したコマを素早く取るアクションゲーム。いろんなバージョンが出てる名作だけど、シンプルな最初のヤツがオススメですね。
答えを見つけ、反射神経を競うゲームも子供の方が強いイメージ。でも大人の方が素早く動けるから有利なのかなぁ。コマを少し子供の方に近付けて置くとか、それくらいのハンデがあってもいいかもしれませんね。
同じくスピードを競うゲームとして、同じ大きさの窓を見つける「窓ふき職人」、4色タイルをボードの同じ所に置く「クアドロカラー」も挙げておきます。
キャプテンリノ
配られた屋根カードを崩さずに置き切った人が勝ちというバランスゲームです。倒しちゃいけないというバランスゲームは多々あれど、絵柄が可愛いのはコレでしょう。
バランスゲームは幼い子が不利でもあるんだけど、物凄い上手い子もいたりして驚く事がありますね。重心を見つける才能と言うか。
木製のどうぶつコマが可愛い「ワニに乗る?」、大人も本気になって繰り返しやってしまう「イス山さん」も挙げておきます。
ねことねずみの大レース
ネコに追いつかれないようにサイコロでネズミ駒を進めてチーズを集めるすごろくゲーム。2003年ドイツ年間キッズゲーム大賞だけど大人でも楽しい作りになっていますね。
基本的にはサイコロの出目に従ってコマを進めるだけだから子供向き。でも、もっと先に進んで大きなチーズを狙うか、ネコがやって来る前に手前の小さなチーズで我慢するかと悩まされるが大人でも面白いと感じるポイント。サイコロに左右されるって年齢関係なくていいですね。
他のブタの上に乗って進む「すすめコブタくん」も挙げておきます。
サニーデイ
絵柄が合うようにタイルを置いて得点を競うタイル配置ゲーム。絵柄がカワイイのもいいし、ターン制なので熟考タイプの子ならこういうゲームが向いてるかと。
アイスクリームと太陽は数が少ないんだけど完成させたらボーナス獲得なので、作りたくなるんですよ。そして完成すると得点よりもピタッとハマったからなのか嬉しいし。タイルが厚めて触り心地がいいのもポイント。
点数計算が出来るのなら「キングドミノ」もオススメです。
ぴっぐテン
場に出てるカードに足して10になるように手札を出してカードを獲得するゲーム。一桁の計算が出来るなら是非。
ターン制だから急かされる事もないし、カードの引き運もあるから大人でも普通に負けます。単純だけど、こういうゲームって繰り返しやりたくなりますよね。
同じ数か1つ大きい数しか出せない「ラマ」も子供と同等に遊べるでしょう。
どうでしょう、これなら年齢不問で本気で戦えるのではないでしょうか。あまりに本気になり過ぎて勝ち続けるのも大人げないですが。