ボードゲームには様々な形のコマが使われます。動物の形だったり、乗り物の形だったり、植物の形だったり。ゲームがつまらなくてもコマが可愛いと3割増しで良い印象になりますよね。それくらいコマって重要。
そんな様々なコマの中でも主役級に印象的なのが「ミープル」です。
手を横に広げて立ってる人型のコマ。顔が描いてないのに健康的で人の良さそうな雰囲気を醸してるアイツです。
最近はサンリオが作ったキティちゃんバージョンという個性的なミープルも存在するし、ミープルを使ったアクセサリーなんかもゲームマーケットでよく見掛けますね。なんか惹かれるんですよミープルは。もしかしたら我々は遺伝子レベルでミープルを求めてるのかも知れません。
【サンリオキャラクターミープル】ゲームマーケット春 イエローサブマリンブースにて限定数販売します。限定数です。ホント、限定数です。#ゲムマ #ミープル #イエサブ #キティ #マイメロ #ぐでたま pic.twitter.com/yNpGSxhn2s
— MEEPLE MEEPLE (@MeepleM) May 9, 2017
9/18(月・祝)のミープルボタンボドゲ会ですが、アプリコさん(@apricop )のミープルアクセサリーも同時出展します💡
北海道で活動されてたということで、関東初上陸!
ぜひ手にとってみてくださいね😉詳細&参加申請はコチラ💡https://t.co/cCjsV9VGa2 pic.twitter.com/hIuVGVaYzr
— たかみぃ (@takaminpo) September 5, 2017
ゲームマーケット戦利品②です。
可愛いミープルちゃんのゴムバンドやアクセサリーをいっぱい買ってきたです!
ボードゲームを運ぶ用のバンドが不足して探していたので、凄く良い買い物ができたです(’ヮ’*) pic.twitter.com/PDYqI4b9h8— ユキナオ (@yukinao12) May 6, 2018
そう言えば、いろんなゲームでミープルが使われてるけど何のゲームが発祥なんでしたっけ?って言うか、ミープルってどういう意味なんだ?という訳でミープルについて色々と調べてみました。
初めてミープルが使われたボードゲームは?
まず、ミープルが世界で最初に使われたボードゲームは何か知ってますか?
ヒントは超有名なゲームです。
もう1つヒントを。カタカナで6文字!
正解は……
「カルカソンヌ」でした!ミープル=カルカソンヌってイメージもあるし予想通りですかね。全てのミープルはここから始まったのです。
カルカソンヌは2000年発売のボードゲームなので、ミープル誕生から19年。アイツ来年で二十歳ですよ。そう言われると急に大人に見えてきた。
調べてみるとカルカソンヌよりも前から人型の木製コマは存在してて、1998年発売「Europe1945-2030」というボードゲームでは大量の人型コマが使われています。残念ながら画像が見つからなかったけど…。文字で説明すると、ちょっと背が高くて細長い。ミープルの御両親って感じ。大人版ミープルと言うべきか。あの短足で愛らしいフォルムじゃないんですよ。
なので、あの見た目の人型コマはカルカソンヌが最初で間違いなさそうです。
そうなると謎が1つ出てきます。それはミープルという名称です。と言うのもカルカソンヌの説明書には「ミープル」なんて一言も書いてないんですよ。説明書には「コマ」と書いてあるだけ。英語の説明書を見ても「followers」と表記されてるんです。ミープルじゃないんです。謎でしょ。
ミープルと言い出したのは誰だ?
と言う事は、誰かが人型コマを「ミープル」と言い出した人がいる訳ですよね。こうなったら徹底調査です!
すると、正解はあっさり見つかりました。ボードゲーム界の雑学としてみんなが知りたがってるのか、海外のネット掲示板では定番の話題のようです。「ミープル」という名称は、とある女性が名付けたというのが定説になってるようです。
その女性の名はアリソン・ヘンゼル(Alison Hansel)さん。アリソン・ヘンゼルさんが、この人型コマは私の人という意味を込めて【My】と【People】を合わせて【Meeple】と呼んだのが始まりらしい。マイ+ピープル=ミープル。なかなかキャッチーなネーミングだ。
ネット上の情報を鵜呑みにすると、アメリカ・マサチューセッツ州の南海岸でボードゲーム仲間がメーリングリストを作って連絡を取り合っていたそうです。その中でアリソン・ヘンゼルさんが人型コマのことを「Meeple」って書いてたらしい。それが最も古いミープルの表記だそうです。
アリソン・ヘンゼルって何者?
じゃあ、その女性は何者なのよ?と気になりますよね。ボードゲームの歴史に名を残すくらいだからゲームデザイナーとか有名人なのかと思いきや、そうではないようです。
御本人のツイッターアカウントによると、現在はアメリカのマサチューセッツ州に住んでいて小学校で数学の先生をしているようです。双子の子供を育てるママで、家族でボードゲームを遊んでる写真も沢山アップしています。
Found a new favorite game in Germany: Fünf Gurken! The kids LOVE it and it has pickle meeples! http://t.co/K2Lm677K7u pic.twitter.com/yvhOAYpoNM
— Alison Hansel (@ms_hansel) July 26, 2014
Another day, another escape room game scenario. This one was harder. Took us almost 45 minutes, but we cracked it! pic.twitter.com/FzvH66Lc76
— Alison Hansel (@ms_hansel) December 27, 2016
「5本のキュウリ」をやったり脱出ゲームみたいのを遊んでますね。他にも様々なボードゲームの写真をアップしてるので、現役でいろんなボードゲームを楽しんでいるのでしょう。
そんなアリソン・ヘンゼルさんは学校であるクラブ活動の顧問を担当しています。それはなんと、
正解は、この下のツイートです。
I am now the teacher in charge of the Magic: the Gathering club at my school. Don’t know how to play, but the kids only require me to be in the room and appreciate the awesomeness. Can do! pic.twitter.com/Nj5OuzIdSX
— Alison Hansel (@ms_hansel) September 26, 2018
マジック・ザ・ギャザリング部の顧問でした〜。まさか、ミープルの名付け親がマジックの顧問になっていたとは!これはあまり知られてない新事実。
ツイートをよく読むと「Don’t know how to play」って書いてあるから遊び方は分かってないようですけどね。ってか、マジック・ザ・ギャザリング部って何よ?!アメリカの小学校は違いますな。
ゲーム仲間だけで通じてた「ミープル 」って言葉が国を超え、時を超え世界中のゲーマーに浸透してるって逸話として面白いですよね。なんか夢がある。
皆さんも友達同士でコマやカードをインパクトのある名前を付けて呼び合ってると世界基準になるかも知れませんよ。