ハンデ無しでガチ勝負!視覚障がいに対応したボードゲーム8選

いろんな感動や話題を提供してくれた東京オリンピックも閉幕しましたね。次の大きな国際的イベントは第16回東京パラリンピックです。

毎度の事ながらパラリンピックってオリンピックより盛り上がらないんですよねぇ…。ほとんどテレビ中継もされないのが大きな理由でしょうか。実際に見てみるとパラスポーツって結構面白いのも多いんですけどね。今回は開催国という事もあってテレビやネットでかなりの数の競技を見ることが出来ます。是非観戦してみましょう!こういう機会に改めていろんなところでバリアフリーって進められてるんだなぁと実感したりするものです。

 

さて、ボードゲームの話。数多あるボードゲームの中には、健常者と障がい者が対等に遊べるように作られているものがあります。その中でも特に視覚障がいに対応したボードゲームって結構多いんですね。

そこで、ガチンコで戦える視覚障がいに対応したボードゲームを8つ紹介します。

 

フォーセンシズ

縦4マス×横4マスのボード上にコマを交互に置いて、同じ特徴で1列並べる四目並べゲーム。

コマは穴の有り無し、厚さが1段と2段の2種類あります。これを目隠しをして手触りで判断して、ボードにコマを置いていくのです。キャッチコピーが「手で見るゲーム体験」だけあって、手触りで判断するボードゲームなのです。すでに置いたコマの上に重ねてコマを置く事も出来るので、結構混乱するんですよ。

元々は「目我天」という日本製のボードゲームで、スイスのヘルべティック社がリメイクして世界中で流通しています。

 

アラビアの壺

振ると音が鳴る9つの壺を動かして、同じ音で1列並べる三目並べゲーム。

壺の中には3種類どれかの素材が入っていて、振ると「シャカシャカ」「ゴロンゴロン」「カラカラカラ」と3種類いずれかの音がします。それを自分の手番で、壺を1つ振って音を確認するか隣同士の壺の場所を入れ替えるかのどちらかを行って、同じ音で1列を作れば勝ちです。「フォーセンシズ」が手触りのゲームなのに対し「アラビアの壺」は音で判断するゲームなのです。

 

ダッタカモ文明の謎

博士役の人を決め、巾着袋の中に入った陶器製のコマを博士役が選んで「これは◯◯っぽい形だなぁ」と頭の中で答えを決めます。そして生徒役の人が博士役に対してYESかNOかで答えられる質問を繰り返して、正解を導き出すコミュニケーションゲーム。一応勝ち負けはあるけど、コマを触って何を想像したかを楽しむ内容になっています。

このゲームを作ったのはギフトテンインダストリという会社で「アラビアの壺」も作っているんです。他にもいろんなボードゲームがあるんだけど、発想がちょっと他と違う会社ですね。

 

おばけはおまえだ

専用アプリの音をヘッドフォンで1人ずつ聴いたら、その音に合いそうなカードを1人ずつ選びます。実は1人だけ音が流れてなかった人がいて、その1人を当てる音の人狼ゲーム。音を使った「ディクシット」とも言えますかね。

これもギフトテンインダストリの作品です。公式サイトによると、視覚障がいの人にカードの絵柄を言葉で説明すれば一緒に遊べると書いてあります。

 

大テンジ会

点字が刻印してあるカードを使って遊ぶ神経衰弱ゲーム。

26枚のカードを並べたら風呂敷を被せて遊ぶのでカードは薄っすらとしか見えません。このゲームで重要なのは指先の感覚と点字を読む力。ホントにいろんなタイプの神経衰弱ゲームを作っている中村誠さんの作品です。

 

ピーパー

麻雀のような牌を使って、トランプの大富豪っぽいルールで手牌をなくすゴーアウト系のボードゲーム。厳密には牌の名称がピーパーだそうで、ゲーム名は「マトリクス」になります。

何回も繰り返して遊びたくなる中毒性の高いゲーム性で、韓国生まれの隠れた名作ボードゲームと言えますかね。牌には点字が刻印してあるので、点字が分かれば牌の数字が分かるので普通に遊べます。

 

モンスターパーティー

沢山ある箱の中に指を入れて、点字のような記号を触ってお題通りの箱を当てる子供向けのファミリーゲーム。

これは台湾のボードゲームです。「ピーパー」と言いこのゲームと言い、アジアはボードゲームのバリアフリー化が進められてるんですかね。アジアのボードゲームを探せば他にも何かあるかも?

 

ニュクトフォビア

殺人鬼と逃走者に分かれて、真っ暗な森の中で協力しながら殺人鬼から逃げるホラーゲーム。

殺人鬼はボード上を見て逃走者にいろいろと状況を伝える必要があるのでボード全体が見えている人が担当することになりますが、逃走者は真っ黒なサングラスを掛けてボードを手触りでプレイするので視覚障がいがあっても普通に遊ぶことが可能です。ホラーという題材が苦手じゃなければ非対称の協力ゲームとしても秀逸なので是非。

 

いかがでしたでしょうか。ジャンルとしては結構バラエティーに富んでますよね。

今回調べて初めて知ったのは、点字図書館や盲学校などでは普通に販売されているボードゲームに点字のシールを貼って誰でも遊べるようにしているんですね。例えばオセロのコマの裏と表が手触りで分かるように何か貼ってたり、トランプ1枚1枚に点字シールが貼ってあったり。今まで全く気にしてなかったけど、点字シールによってかなりの数のボードゲームが遊べるようになるわけですね。

こういうボードゲームって障がい関係なく遊べるってのがコンセプトなんだろうけど、他人が感じていることや考えてることを共有する事が出来るゲームなのかなぁとも思いました。