2022年6月20日、ドイツ年間ゲーム大賞のキッズ部門であるドイツ年間キッズゲーム大賞(KidJ)が発表されました。
今年のドイツ年間キッズゲーム大賞に選ばれたボードゲームは『魔法の山(Zauberberg)』です。おめでとうございます!
Kinderspiel des Jahres 2022 ist: Zauberberg #kisdj22
Herzlichen Glückwunsch an Jens-Peter Schliemann, Bernhard Weber und Amigo.🥳🎉 pic.twitter.com/qkw9ghdvUl— Spiel des Jahres (@SpieldesJahres) June 20, 2022
『クレバーキッズ(Auch schon clever)』『クアックスと仲間たち(Mit Quacks & Co. nach Quedlinburg )』『魔法の山(Zauberberg )』の3タイトルがノミネートとして発表されていましたが、この中から『魔法の山(Zauberberg)』が大賞に選ばれました。
では、大賞に選ばれたゲームの紹介です。
タイトル 魔法の山(Zauberberg)
プレイ人数 1〜4人
プレイ時間 15分
対象年齢 5歳〜
作者 ベルンハルト・ヴェーバー、イェンス=ペーター・シュリーマン
魔法学校の生徒たちを、魔女より先に下山させるのが目的の協力ゲーム。ボード自体が斜めに傾いてるのが最大の特徴で、あみだくじのようなルートをビー玉がどちらに転がるかを予測し、ボードの上のほうからコロコロ転がします。ビー玉が生徒か魔女にぶつかると、ぶつかったキャラクターがビー玉と同じ色のマスにワープします。これを繰り返して魔女より先に山を降りるという内容です。
どこからビー玉を転がせばいいのかを話し合う協力ゲームなので、家族で遊ぶには最高じゃないでしょうか。ちなみに、作者の2人は『チーズのお城』や『ウッドチャック』などを作ったコンビになります。多作な2人ですが一緒に子供向けゲームを作ると評価が高いですね。
残念ながら日本語版は発売されていませんが、いくつかのお店で扱っているようです。すごろくやの紹介動画が分かりやすかったので貼っておきます。
ついでに、大賞には選ばれなかったノミネート作の2つも簡単に紹介しておきましょう。
『クレバーキッズ』は『ガンツ・シェーン・クレバー』の子供向けバージョンです。本家と同じ紙ペンゲームで、サイコロを振り欲しい物をチェックして得点を稼ぐという内容のゲームになっています。本家と比べて簡単になってるようですね。
『クアックスと仲間たち』は2018年のドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門に選ばれた『クアックサルバー』の子供向けバージョンです。袋からチップを1枚ずつ引いてゲームを進めるのは本家と同じですが、引いたチップに応じてボード上の自分のコマを進めてゴールを目指すというすごろくゲームになっています。
キッズゲームって「どうせ子供騙しでしょう!?」とたかをくくって、せっかくの大賞作なのに遊ばない人が多いんですよね。大人も楽しめるゲームもたくさんあるのにもったいない。ノミネート作も含め、機会があったら触ってみましょう!