沖縄誕生の日に遊びたい沖縄がテーマのボードゲーム8選

4月4日は、沖縄誕生の日です。

1879年4月4日、明治政府による廃藩置県によって琉球藩が廃止されて沖縄県が設置されました。ということで、4月4日が沖縄誕生の日とされています。文章にすればこれだけのことですが、1872年の廃藩置県により琉球王国に琉球藩が設置され、その7年後に琉球藩が廃止されたことで450年以上続いた琉球王国は歴史に幕を閉じました。この一連の動きは、琉球処分と言われています。

ということで、沖縄をテーマにしたボードゲームを8タイトル紹介します。この機会に、遊びながら沖縄のことを考えてみてはいかがでしょう。

大琉球

大琉球/3〜5人/10歳〜/20分〉

15〜16世紀の琉球王国を舞台に、船で海外に荷物を運んでお金を稼ぐボードゲーム。

東南アジアが描かれたボードの上に4×4で海タイルを並べて、目的地カードを配ったらゲームスタート。自分の手番では海タイルを1枚差し込んで航海ルートを変えます。事前に配られたカードに書かれた都市まで海流が繋がったら、目的地までの距離と動いた数だけ報奨金が貰えます。誰かが5回目的地に到着した時にお金をたくさん持ってた人の勝利となります。

海タイルを差し込んでルートを変えるのが迷路を作ってる感じで、パズルっぽさもあります。能力を使用して船の位置を変えたり、タイルを回転させることも出来るので、結構サクサクと目的地に到着するのも気持ちいいですね。

レヴィアス

レヴィアス/2〜5人/10歳〜/30分〉

沖縄の海に現れた怪獣レヴィアスvs人間側の非対称対戦型ボードゲーム。

レヴィアス役は、海中の移動を繰り返して沿岸部を水没させるか船を全滅させたら勝利です。人間側は、海上自衛隊による超音波機雷を使ってレヴィアスを捕獲したら勝利です。レヴィアス役は必ず1人でプレイしますが、人間側は複数人で相談しながらゲームを進めていくので協力ゲームのような団結力が必要となります。

怪獣映画の中に入ったかのような展開が楽しめる「Kaiju on the Earth」シリーズの第2弾。このシリーズの他のゲームと比較するとシンプルで分かりやすく、派手で大袈裟な鬼ごっこの様な内容でワクワクしますね。沖縄っぽさは無いですが、沖縄の海が舞台になっています。

おきなわレシピ

おきなわレシピ/2〜4人/4歳〜/5分〉

食材を集めて料理を完成させるセットコレクションのカードゲーム。

メニューカード1枚と具材カード6枚を全員に配ったらゲームスタート。料理を完成するために必要な食材が6つメニューカードに書いてあるので、持っていたらキッチンボード上に具材カードを置きます。自分の手番では具材カードを1枚引いて、必要な具材ならキッチンへ置き、要らなければシンクへ捨てます。誰かがシンクに捨てた具材は「レシピ!」と宣言すれば貰えます。先にメニューを完成させた人の勝利です。

大人同士で遊ぶには単純過ぎるゲームですが、子供には超大人気のカードゲームです。イラストの可愛らしさと食べ物が出来る楽しさが魅力なんでしょうか。初めてのセットコレクションとしてかなりおすすめ。「わしょく」「スイーツ」「クリスマス」など20種類以上のレシピが発売されていて、本作品は沖縄料理バージョンです。ソーキそば、ソーミンチャンプルー、てびち、どぅるてんなどが登場します。

沖縄ドライブ双六

沖縄ドライブ双六/2〜5人/6歳〜/30分〉

レンタカーで沖縄本島を一周するすごろくゲーム。

沖縄空港からスタートしてサイコロの出目に従って本島をぐるっと周るのが目的。最初にゴールに着いた人の勝利です。ゲームとしては本当にシンプルなすごろくです。観光名所などがフリーハンドで描かれているボードと、マスに書かれたコメントが笑えますね。

沖縄おもしろカルタ

沖縄おもしろカルタ/6歳〜/30分〉

読み札に対応するカードをいち早く取るカルタゲーム。

沖縄の方言や文化がテーマになっているカルタです。読み札を聞いて、それに合った取り札をいち早く取り、最も多く取った人が勝利となります。読み札を聞いても「何それwww」「え?何って言った?」となるのが楽しいですね。上記の『沖縄ドライブ双六』と同じで、玩具ロードワークスの豊永盛人さんの作品です。バラエティ番組「IPPONグランプリ」で大喜利のお題として取り札が使われています。一度見たら忘れられないイラストが味わい深い!

沖縄シーサーしょうぎ

〈沖縄シーサーしょうぎ/2人/5歳〜/10分〉

相手のシーサーを取るのが目的のアブストラクトゲーム。

縦4マス×横3マスのボード上で、お互い4個の駒だけを使用するミニ将棋「どうぶつしょうぎ」のシーサーバージョン。ルールは全く同じで、相手のシーサーを取るか自分シーサーが向こうの端にたどり着けば勝ち。ボードには白浜と海が描かれています。本来の駒のライオンがシーサー、ゾウがイリオモテヤマネコ、キリンが水牛、ヒヨコがマンタに変更になっています。マンタは裏返るとジュゴンに変身します。

沖縄本島と石垣島と宮古島でしか売ってない限定品です。これは可愛い。

島札

〈島札/3〜4人/8歳〜/15分〉

手札から札を出して場の札を取り、高得点を目指すセットコレクションゲーム。

漢数字の一から十までと馬と車の12種類のスートがあって、それが4枚ずつあるので48枚。さらに鬼札1枚を加えた49枚の札で遊びます。場に数枚の札を並べたら、手札から札を1枚出して同じスートの札を獲得します。さらに山札からも札を1枚めくって、同じスートの札があったら獲得します。最終的に札に書いてある点数と役を計算して最高得点の人が勝利となります。

ルールはほぼ花札の花合わせ。これは、「字札」「一二三」と呼ばれる沖縄県字具志川(現・うるま市)だけで遊ばれていたカードゲームです。地元の雑貨屋三角商店が製造し、1960年〜1980年に盛んに遊ばれていたそうです。東京のボードゲームカフェ「ことぶき」がゲームマーケット2022秋で『島札』というタイトルで復刻しました。花札と比較すると絵が無いので見映えはしませんが、数字なので分かりやすく、役も少ないので遊びやすいですね。

オトーリバース

〈オトーリバース/3〜5人/15分〉

上手にお酒をたくさん飲むバーストゲーム。

アルコールの限界値と好きな酒・嫌いな酒が書いてあるキャラクターカードを全員に配って、自分だけで確認したらゲームスタート。自分の手番では、山札から酒カードを1枚めくるか休息するかの2択です。カードをめくる場合は、お酒のアルコール度数を足して自分の限界値を越えたらバーストで0点になります。好きな酒であればアルコール度数は数えず、嫌いな酒であれば度数を2倍で計算します。限界値を越えそうだと思ったら、休息を選んでゲームから降りてアルコール度数の合計が得点になります。何度かやって合計点の高い人の勝利となります。

キャラクターごとに限界値や酒の好き嫌いがある、特殊なブラックジャックみたいなゲームです。タイトルにもなっているオトーリとは、沖縄県宮古に伝わるお酒の飲み方に関する風習です。泡盛を盃に注いだら口上を述べてから泡盛を飲み干し、隣の人にその盃を渡して泡盛を飲み干してもらい、次の人が同じ盃に注がれた泡盛を飲み干して、その次の人が同じ盃に注がれた泡盛を…というお酒の飲み方です。元々は琉球王国で流行したと言われている中国式の乾杯になります。お酒が弱い人には強制しない、もう飲めない場合は本人の意思で断るというルールがあるのですが、ぶっ倒れるまで飲み続けると間違って解釈してる観光客も多いようです。


こうして並べてみると、沖縄はホントに独特な文化を築いて来た場所なんだなぁと思わされます。他にもボードゲームのテーマとしてヒントがありそうな気もしますね。