電気料金が結構高い…とお嘆きの人も多いことでしょう。2022年から様々な物の値段が上がっていますが、今年まさかこんなに電気代が高騰するとは!
さて突然ですが、TVやYouTubeで誰かがボードゲームやってるのをなんとな〜く見てたけど、自分でもやってみようかなと思っている方はいませんか? 同じゲームでもスマホゲームやテレビゲームとは違って、ボードゲームは電気代が掛かりませんからね。屋内で遊ぶので照明器具や暖房機器の電気代は掛かりますが、ゲーム自体はどれだけ遊んでも電気代ゼロ円です。
このタイミングでボードゲームやってみようと思った初心者の方、必読! 定番でベタな王道ボードゲームをジャンル別に紹介します。ジャンル別なので、自分に合うゲームが必ず1つは見つかるはずです!
ジャンルの簡単な説明と、そのジャンルの代表的ボードゲームを2つずつ紹介します。合うか合わないかは人それぞれですが、どのゲームも名作なので、ある程度の面白さは保証付きです!
ワードゲーム
文字を並べて言葉や文章を作ったり、言葉がヒントになって正解を当てるゲーム。ひらがなや漢字を使った教材のような知育玩具っぽいゲームもありますが、実際はワイワイと楽しむタイプが多いです。
ワードバスケット
〈ワードバスケット/2〜8人/10歳〜/10分〉
ひらがなが書かれたカードを使ったしりとりゲームです。
箱の中にあるカードの文字で始まって、自分の持っているカードの文字で終わる3文字以上の言葉を思い付いたら、他の人より早く言葉を言いながらカードを出します。最初に配られたカードを全てなくした人の勝ちです。頭とお尻の文字が決まっている単なるしりとりですが、焦ると意外と思い付かないものです。
カタカナーシ
〈カタカナーシ/3〜8人/8歳〜/15分〉
1人が出題者になって、カタカナ語を当ててもらうクイズゲームです。
クイズの答えは「チームワーク」「アプリ」「バレリーナ」などのカタカナ語の単語です。出題者はそれを答えてもらうためにヒントを出しますが、カタカナ語を使うことは出来ません。『カタカナーシ』というタイトル通り、カタカナ語無しのヒントでカタカナ語を当ててもらうクイズです。答えを当てた人と当ててもらった出題者がポイント獲得で、出題者がカタカナ語を言ってしまった場合は指摘した人がポイント獲得です。最終的なポイント数を競います。
アクション
素早さや手先の器用さを競ったり、バランス感覚が重要な指先や体を動かして遊ぶゲーム。運動神経や反射神経などの良し悪しで身体能力の差が出やすいですが、慣れれば上手くなるゲームも多いので上達の余地があるジャンルです。
おばけキャッチ
〈おばけキャッチ/2〜8人/8歳〜/20分〉
カードに対応したコマをいち早く取るゲームです。
「白いおばけ」「緑のボトル」「赤いイス」「灰色のネズミ」「青い本」の5つの木製コマを全員の手の届く所に並べます。カードを1枚めくって、そのカードに対応したコマを他の人より早く取ります。カードの見方は、描いてない色と物に共通するコマを取るというのが基本ルール。上の写真で説明すると、白いイスと緑のネズミが描かれているので、色としても物としても描かれていない「青い本」を取るのが正解になります。また、カードに「白いおばけ」や「赤いイス」など実際に存在するコマが描かれていたら、そのコマを取るのが正解。これがややこしくて一瞬で判断するには混乱してしまいます。より難しくなった続編が多々発売されています。
音速飯店
〈音速飯店/2〜6人/6歳〜/15分〉
具材が書かれたカードで中華料理を完成させるゲームです。
カードには「ラー」「シュー」「チャー」「メン」などが書かれています。ラーメン丼型の箱にカードを出して「ラー」「メン」や「チャー」「ハン」や「シュー」「マイ」など中華料理を完成させて名前を言います。配られたカードを出せずに手元に残った人は負けになります。完成するメニューは12種類あって「チャー」「ハン」と出したいのに、「チャー」の後に「シュー」「メン」と誰かに出されることもあるので勝つにはスピードが主要です。2022年発売なので新しいゲームですが定番ゲームみたいな風格があります。
メモリーゲーム
記憶力の良し悪しが勝ち負けに直結するゲーム。記憶が混同してしまうような、意地悪な仕掛けのゲームが多いです。個人差はありますが、幼い子供のほうが得意な気がします。
ナンジャモンジャ
〈ナンジャモンジャ/2〜6人/4歳〜/15分〉
キャラクターにあだ名を付けて早く呼ぶゲームです。
カードを1枚めくって、カードに書かれたキャラクターに名前を付けます。全員でその名前を覚えたら、次の人がまたカードをめくってキャラクターに名前を付けます。これを繰り返して、すでに名前を付けたキャラクターのカードがめくられたら、いち早く名前を呼びます。一番早く名前を呼んだ人が、それまでに溜まったカードを獲得します。最終的にカードをたくさん獲得した人が勝ちです。わざと記憶しにくい名前を付けるのも作戦ですが、自分も苦しくなるので要注意です。このゲームは2回目以降が本番で、さっきのゲームで付けた名前と混同するのが面白いですね。
ナナ
〈ナナ/2〜5人/6歳〜/15分〉
同じ数字カード3枚を探し当てる、トランプの神経衰弱のようなゲームです。
全員に同じ枚数のカードを配り、残りのカードを全員の真ん中に裏向きで並べます。自分の番が来たら、裏向きのカードをめくるか他人の持っているカードを指定して、3枚同じカードであれば成功です。このゲームが面白いのは、配られたカードは昇順に並べて持つことになっていて、他人のカードは最も小さい数字か大きい数字しか指定出来ません。これによって「あの人は3より小さい数字は持ってないのか」「あの人の一番大きい数字が8なのか」など、徐々に全貌が見えてくるのが楽しいゲームです。記憶力が重要だけどライトなゲームですね。
ダイスロール
サイコロ(ダイス)が使われていて、サイコロを振ったときのランダム性によって、実力差や不公平さが出ないように工夫されているゲーム。サイコロの出目によって行動が変わったり、出目を見てから様々な判断を下します。
ヘックメック
〈ヘックメック/2〜7人/8歳〜/20分〉
サイコロ8個の合計数と同じ数字のタイルを獲得して、タイルに書かれた虫の数を競うゲームです。
サイコロ8個を一気に振ります。出た目の中から1種類を選択して、その目のサイコロをすべて確保します。残ったサイコロを再び振って、さっき確保した以外の目を選択して、その目のサイコロを確保します。また残ったサイコロを振って……と繰り返して、確保した合計数と同じ数字タイルを獲得します。ただし、虫の目を獲得をしてないと失敗になります。また、サイコロを振ったとき、すでに確保した目しか出なかった場合も失敗です。サイコロをいっぱい振るのが楽しくない人なんて、いませんよね!?
街コロ
〈街コロ/2〜4人/7歳〜/30〜40分〉
建物カードを手元に集めて自分の街を発展させて、全てのランドマークを建てるのが目的のゲームです。
サイコロを振って出た目の建物カードに書かれた内容に従って、お金を貰ったり、他人にお金を払ったりします。その後に所持金で建物カードを購入して、自分の手元に置きます。置かれた建物カードは自分の街の建物で、増えれば増えるほどお金を稼げるようになります。最初はとても手が出ないと思っていた高額なランドマークも、徐々に建てられるようになって、街が大きくなるイメージも出来て、すこぶる楽しいゲームです。
パズル
図形などを組み合わせて正しい形にしていくゲーム。図形だけではなく、絵柄だったり、数字だったり使う物は様々です。
ウボンゴ
〈ウボンゴ/1〜4人/8歳〜/25分〉
指定されたブロックを指定された枠に収めるのが目的のゲームです。
テトリスなどに出てくるような様々な形のブロックから、指定されたブロックを取り出します。ボードには白い枠組みが書いてあるので、それらのブロックをきっちりハマるように配置します。早く配置出来た人から宝石を獲得して、最終的に宝石の数を競います。空間認識能力の差なのか、これは得手不得手がハッキリ分かれるゲームですね。様々なバージョンが発売されているパズルゲームの超定番になります。
ラミィキューブ
〈ラミィキューブ/2〜4人/8歳〜/10〜30分〉
数字が書かれたタイルを手元から、全て出し切ってなくすのが目的のゲームです。
色は4種類で1〜13まで書かれたタイルを使って遊ぶ「ラミィ」と呼ばれるジャンルのゲームです。同じ色で数字が連続する3枚以上の組み合わせ「ラン」、同じ数字で色が違う3〜4枚組の「グループ」のどちらかを手元で作ったらみんなの前に出します。早く手元からタイルをなくした人が勝ちとなります。他の人が出したランやグループを自由に組み替えることも可能なので、数字を使ったパズルゲームでもあります。世界大会も開かれているほど、面白くて奥の深いゲームです。
ハンドマネージメント
カードを集めたり、配られたカードをみんなの前に出したり、手札(ハンド)をうまく管理(マネージメント)するタイプのゲーム。カードを使うゲームの多くがカード管理をすることになるので、ハンドマネージメントのゲームの幅は広くていろんな種類が存在します。
ニムト
〈ニムト/2〜10人/8歳〜/45分〉
牛が書かれたカードを、出来るだけ引き取らないようにするカードゲームです。
1〜104までの牛が書かれたカードを使って遊びます。中央にカード4枚を表向きに並べ、カードを置く4列の先頭とします。10枚ずつカードを配ったら、全員同時にカード1枚をみんなの前に出します。小さい数のカードから順に、列の横に昇順になるように置いていきます。ひとつの列の6枚目にカードを置くことになった人は、その前に並んだ5枚のカードを失点として受け取ります。他の人と狙いがバッティングしたり、数字の妙を味わえる名作カードゲームです。
タイガー&ドラゴン
〈タイガー&ドラゴン/2〜5人/8歳〜/20分〉
配られた牌をいち早く無くすのが目的のゲーム。
カンフーの使い手になって、攻めと受けの2種類を駆使して牌を1枚ずつ自分のボード上に出していくのがゲームの流れ。誰かが攻めとして出した数字と同じ数字を持っていれば、受けとして牌を出すことが可能です。受けを出した人は攻めが出来ます。牌には1〜8までの数字が書かれていて、2なら2枚、7なら7枚、数字と同じ枚数の構成になっています。なので、ゲームが進むと残りの枚数がなんとなく分かってきて、読み合いがアツいのです。延々と遊んでしまう不思議な中毒性がありますね。
タイル配置
地形などが描かれたタイルを配置して進めていくゲーム。絵が繋がるようにタイルを置いたり、タイルを置く枚数が決まっていたりゲームによってルールは様々ですが、ゲームが終わる頃にはテーブル上に何かが出来上がるので、見映えがいいですね。
カルカソンヌ
〈カルカソンヌ/2〜5人/8歳〜/30〜45分〉
地形タイルを並べ、自分のコマを置いて点数を稼ぐゲーム。
地形タイルには道・都市・修道院などが描かれています。タイルを1枚めくったら、すでに置かれている地形タイルに繋がるように配置します。地形タイルを配置したら、人型コマのピープルをタイルの上に乗せることが出来ます。そして自分のミープルを置いた都市や道が完成すると得点になります。出来るだけ大きく作った方が高得点ですが、他人に乗っ取られることもあるので見極めが重要。感覚的にプレイ出来るのが良いですね。世界遺産にもなっている南フランスのカルカソンヌがテーマになっています。写真は『カルカソンヌJ』と呼ばれる2006年から2021年ごろまで発売されていたバージョンで、現在は2021年12月に発売された『カルカソンヌ21』が最新バージョンとなっています。
キングドミノ
〈キングドミノ/2〜4人/8歳〜/15分〉
土地タイルを配置して、より価値の高い自分の王国を作るゲーム。
横長の土地タイルには森・草原・海など6種類の土地が描かれていて、2マス分が描かれています。土地タイルを獲得したらすでに置かれた土地タイルと同じ土地が隣り合うように配置して、5×5マス以内に納まるように置いていきます。得点が高くなる価値の高い土地タイルを取ると、次回は土地タイルを取る順番が遅くなるという、獲得の順番のもどかしさが味わえます。上記の『カルカソンヌ』は最終的に1つの大きな街が出来上がりますが、『キングドミノ』は最終的に自分だけの王国が完成するので、他の人と見比べるのも楽しみですね。
ブラフ
誰にウソをついたり、他の人のウソを見破ったりするゲーム。堂々とウソをつけるのはブラフゲームをやってる間くらいのものでしょう。友達の新たな一面に触れることもありますね。
スパイシー
〈スパイシー/2〜6人/10歳〜/15〜20分〉
配られたカードを出し切ったり、他の人のウソを見破って得点を稼ぐカードゲーム。
カードには1〜10までの数字とワサビ・胡椒・チリいずれかのスパイスが描かれています。自分の手番では、前の人が出したカードと同じスパイスでより大きい数のカードを出さなければいけません。ただし、カードは裏向きで出すのでウソつき放題! カードを出した人がウソをついたと思えば誰でもチャレンジをすることが出来て、チャレンジに成功すれば貯まったカード獲得、失敗すればカードを2枚手札に加えます。手札をなくせば10点で、獲得したカードは1枚1点。誰もホントのことを言ってなかったりして、疑心暗鬼になりながら笑えるブラフゲームです。
ブラフ
〈ブラフ/2〜6人/8歳〜/15〜30分〉
自分のサイコロを振って、全員合わせて何の出目が何個あるかを予想するダイスゲーム。
他の人に見られないように、カップに入れた5つのサイコロを振ります。その出目を見たうえで、全員のサイコロを合わせて何の出目が何個あるかを宣言します。次の人はその宣言よりも多い数か大きい出目を宣言します。これを繰り返して、実際の数を越えたと思えばチャレンジをして全員のカップを開けて正解を確認します。チャレンジに失敗すればサイコロが1つなくなり、サイコロが無くなった人は脱落です。大元になる原作は1800年頃に作られたらしく、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』の中では海賊がプレイしていました。超古典でもある名作です。
正体隠匿
お互いの役割や陣営などが分からない状態で始まり、正体を見破ったり、自分の身分を偽ったりするタイプのゲーム。一度プレイすると違う役職をやりたくなったり、一度は勝ってみたいと繰り返し遊んだり、始めると止まらないジャンルでもあります。
ワンナイト人狼
〈ワンナイト人狼/3〜7人/10歳〜/10~20分〉
村人役と人狼役に分かれ、議論をして自分たちの勝利を目指すゲーム。
役割は、村人・人狼・占い師・怪盗の4種類。配られた役割カードをこっそり確認してからゲームを始めます。全員で目を閉じて、合図と共に占い師は誰か1人の役割カードをこっそり見ます。次に合図と共に怪盗は自分と誰か1人の役割カードを交換します。全員で目を開けて、誰が人狼かを話し合いをします。この議論こそがゲームのメインです。最後に投票をして最多数が人狼なら村人側の勝ち、最多数が村人側なら人狼の勝ちになります。普通の人狼ゲームは終わるまでに時間が掛かってしまうのと司会者も必要で人数も必要ですが、『ワンナイト人狼』は3人からでも数分で遊べます。
タイムボム
〈タイムボム/2〜8人/10歳〜/1~30分〉
時空警察とボマー団に分かれ、自分たちの勝利を目指すゲーム。
自分の役割をこっそり確認してからゲームを始めます。時空警察は時限爆弾の解除が目的で、ボマー団は時限爆弾を爆発させるのが目的になります。導線カードが5枚配られるので、裏面に何が書かれているかを確認したら、全員が自分の前に導線カードを裏向きで並べます。どの導線カードをめくるかを全員で話し合い、ニッパータイルを持っている人が最終決定をします。解除カードは複枚数あって全てめくったら時空警察の勝利、1枚だけある爆発カードをめくったらボマー団の勝利です。人狼ゲームと違って脱落がなく、途中で陣営がバレてもゲームが成立するので比較的遊びやすいですね。
協力
全員がチームになって目標達成を目指すタイプのゲーム。誰か1人が勝ったり負けたりというゲームではないので、クリアしたときの一体感と盛り上がりはかなりのもの。
ito
〈ito/2〜10人/8歳〜/30分〉
配られた数字カードを全員で小さい数から昇順に出していくカードゲーム。
カードは1〜100まであります。配られたカードに書かれた数字を言うのは禁止で、「生き物の大きさ」や「飲み物の人気」などのテーマに沿った物に例えて数字を伝えます。全員で話し合って、数字の小さそうな人からカードを出していくのが目標です。ゲーム初心者や初対面同士などにピッタリで、緊張を解きほぐすアイスブレイクに使えるゲームですね。
パンデミック:新たなる試練
〈パンデミック:新たなる試練/2〜4人/8歳〜/45分〉
医療研究チームになって、4つのワクチンを作るのが目的のゲーム。
世界地図が描かれたボード上に4種類のウイルスが拡がるので、蔓延を食い止めながらワクチンを作って、世界を救うのが目標となります。都市名が書かれたカードがめくられる度にウイルスが拡散して、都市に4つのウイルスが溜まるとパンデミックが発生するので、全員で話し合ってベストな行動を模索するのが非常に緊迫感があって面白いゲームです。どんなに話し合っても、カードのめくり運に左右されて世界が滅ぶのも、また楽しかったりします。ここで紹介した中ではややこしい内容ですが、難易度の調整も可能なので一度は遊んで欲しい協力ゲームの大傑作!
ひとつくらい気になるボードゲームはありましたか? ボードゲームショップや家電量販店などで普通に購入出来るものが多いと思います(タイミングによっては品切れのものも)。もちろんネットでも買えるはずですし、ボードゲームカフェなら全部置いてあるところも珍しくないほどの王道のラインナップです。
たまには電気を使わないゲームも良いものですよ!?