カラオケを歌いながら遊ぶ、珍しいボードゲーム4選!

10月17日は「カラオケ文化の日」です。カラオケの普及を図ることが目的で制定されました。一般社団法人全国カラオケ事業者協会の設立が1994年10月17日なので、この日になったそうです。

カラオケは1970年代に日本で誕生しました。ヨーロッパではレストランなどの人前で歌われ、中国では1人用の個室ボックスが人気だと言います。世界中いろんな国で楽しまれているんですね。説明書不要の一大レジャーで今や5000億円もの市場規模があると言われています。

日本ではカラオケボックスが定番のカラオケですが、歌い終わった後に採点したりボイスチェンジャーで声色を変えたりなどの進化はしているものの、楽しみ方は基本的に同じですよね。最初から完成していたという言い方も出来ますが、カラオケって昔から何も変わらず古臭い。もっと楽しく、より盛り上がる新しいカラオケはないだろうかと考えたことはありませんか?

実は、歌いながらじゃないと遊べないボードゲームがあるんです。遊ぶために歌うのです! カラオケ向け……いや、カラオケ専用ボードゲームと言っても過言じゃないでしょう。では、そんなボードゲームを4タイトル紹介します。これが新しいカラオケの楽しみ方だ!

しばって⁉︎カラオケ

〈しばって!?カラオケ/28人/12歳〜/180分〉

カードに書かれた曲を歌って得点を稼ぎ、その得点を競う。

得点の条件が書かれたカードを5枚並べます。そのカードを見て、カラオケの曲を予約して歌い、条件を満たしていればカードを獲得。カードに書かれた得点が入ります。カードが5枚になるように補充して次の人が歌います。これを繰り返して最終的に得点の高い人の勝ちです。

カードには「乗り物が出てくる」「何かが滅びる」など歌詞に関するもの、「女性アイドル」「アニソン」などのジャンルが指定されているもの、「動物が出てくる」「夜のシーンがある」「今日一回以上流れた」などの映像に関するもの、さらに「歌詞を見ずに歌う」「シャウトする」などのアクション等々いろんな条件が書かれています。曲や歌い方によっては複数のカードを獲得することもあるので最後まで勝敗は分かりません。好評だったのか拡張セットも発売されました。カラオケボックスに行って普通にカラオケを歌うよりも数倍楽しくて必ず盛り上がるアイデアグッズみたいなカラオケ専用ゲームです。

狩歌

狩歌28人/6歳〜/5分〉

カードに書かれた単語が聞こえたらいち早く取ってその枚数を競うカルタゲーム。

「ずっと」「愛」「運命」「さよなら」「自由」などが書かれたカード100枚を並べ、カラオケで好きに曲を歌って、歌詞と同じカードをいち早く取ります。最も多くのカードを取った人が勝ちです。

カラオケに行かなくても音楽配信サイトで適当に音楽を流すことでのプレイも可能ですが、誰かが歌っている時も曲をしっかり聴くようになるのでカラオケとの相性は抜群。合いの手などの「応用セット」、動詞の活用形に対応した「パラダイムシフト」の拡張も発売されているほどの人気作。他にもアーティストとコラボした『ポルノグラフィティ狩歌』『あんさんぶるスターズ!狩歌』なども存在します。

りくふぇす!

〈りくふぇす!/1人/13歳〜/5分〉

カードが指定する曲を歌うカードゲーム。

カードには曲のジャンルやテーマや歌詞などが7つ書いてあります。そのジャンルの前には、ど・れ・み・ふぁ・そ・ら・しと音階が書いてあるので、次のカードの裏面に記載された音階と同じところに書いてあるお題が今回歌う曲になります。

カードには「夢・ドリーム」「道・ロード」などタイトルや歌詞を指定するものや、「ドラマ主題歌」「1990年代女性ボーカル」などのジャンルを指定するもの、「結婚式」「クリスマス」など状況を指定するものなどいろんな事柄が書いてあります。指定通りに歌ったところで点数にもならないし、そもそも勝ち負けもありません。ゲームと言うよりは、いつも同じ曲を歌ってしまうマンネリ化カラオケを打破する為のランダマイザーです。

カラオケポーカー

〈カラオケポーカー/25人/15歳〜/15分〉

配られたカードと中央に置かれたカードに書かれた言葉が使われている歌を歌うカードゲーム。

手札5枚と全員共通の並べたカード5枚に書かれた単語が、出来るだけ多く使われている曲を思い出して歌います。使ったカードの枚数だけ得点になります。

タイトルにカラオケがついているだけで、カラオケではなく思い付いた曲をその場でアカペラで歌うゲームです。作者は『ベストワードクラブ』などで知られる39芸夢。この他にも『カラオケチェス』『カラオケカルタ』などタイトルにカラオケがつく歌に関するゲームを作っています。


カラオケを歌いながら遊ぶボードゲームというのは条件が狭すぎると思いきや、カラオケ自体が身近なものなので遊ぶ機会も多いし、誰でもすぐに遊べそうですね。しかもどれも面白そう。カバンに入れて持ってると意外と重宝するかも知れませんね。