6月18日は、国際寿司の日です。
実名登録のSNS「フェイスブック」で寿司のページを作ったクリス・デメイが【International Sushi Day】を制定しました。美味しい寿司をより多くの人に知ってもらいたいというのが狙いだそうです。日本よりも海外でこの日に寿司のイベントが行われ、祝われているようです。ちなみに日本では、11月1日が全国すしの日になります。
海外の寿司と言われると、生の魚を使わずアボカドやカニカマやクリームチーズなどが使用されている日本の寿司とは違った創作寿司が多いイメージですね。でも、中国に起源を持つ発酵食品の「なれずし」が江戸時代に現代とほぼ同じスタイルの寿司になって日本中に広まっているので、食べ物って時代や国によって形が変わるのは当然かも知れませんね。それだけ寿司は誰もがアレンジしたくなる万人を魅了している食べ物なんでしょう。
というわけで、世界中の人々に愛されている寿司をテーマにした美味しそうなボードゲームを8タイトル紹介します。遊ぶだけでお腹が空きそう。
すしごー
〈すしごー/2〜5人/8歳〜/15分〉
ドラフトで寿司ネタを集めるセットコレクションゲーム。
毎ターン手札の中から寿司ネタカードを1枚選び、自分の前に置きます。持っていたカードは左隣の人に渡し、右隣の人からカードを受け取ります。これを繰り返して、自分の前に置いた寿司ネタカードの点数を計算します。何回かやって、合計点を競います。
「あの人サーモンを集めてるなぁ」「太巻きはまだ残ってたはず」と頭の中で独り言が増えるゲームです。作者は『ギズモ』『スーパーメガラッキーボックス』などみんなでワイワイ楽しめるゲームも多いフィル・ウォーカー・ハーディング。オーストラリア人だからなのか、寿司ネタカードに餃子などが含まれています。
スシタック
〈スシタック/2〜4人/10歳〜/40分〉
職人になって指定された寿司をいち早く作り、人気職人を目指すエリアマジョリティゲーム。
自分の手番では、お金を支払って米と海苔とネタを入手します。素材が3つ揃ったら寿司が完成で、お客さんであるペンギンに提供することで収入を得ます。寿司を提供したペンギンの前にはお皿が重ねられて、これがエリアマジョリティになっているので最終的に点数を計算して、勝者を決めます。
ゲーム開始時に目標カードが配られて達成すれば得点となり、最後に持っていたお金も得点になります。かっぱ巻しか食べないカッパがお客に混ざっていたり、寿司の皿が5枚ごとにびっくりぽんでカードが引けたり楽しさも詰まっています。可愛らしいイラストに反してルールがぎっしりでゲーマー向けのゲームですが、テーマとシステムが合っているのですぐに頭に入ってきやすいです。
回転ずしポーカー
〈回転ずしポーカー/2〜6人/6歳〜/5分〉
寿司ネタカードを集めて得点を稼ぐセットコレクションゲーム。
自分の手番では、回転するテーブルに乗った寿司ネタカードから手前にあるカード1枚を獲得するだけ。そのまま寿司ネタカードを取るかテーブルを1皿だけ回して取るかの2択の選択肢があります。獲得した寿司ネタカードが5枚になったら得点計算をして、点数が高い人の勝ちになります。
100円ショップのダイソーと回転ずしチェーンのスシローがコラボしたゲームです。カードはペラペラで驚くほど単純なルール、雑誌の付録のようなゲームですが108円の商品なので。
鮪づくし
〈鮪づくし/2人/8歳〜/20分〉
寿司カード6枚で役を作る2人専用セットコレクションゲーム。
寿司ネタが描かれたカード全24枚から11枚ずつカードを配ります。その中からあと1枚で役が完成する5枚を選びます。残った6枚のカードを交互に1枚ずつ公開していき、公開されたカードで役が完成した方が勝ちとなります。
『すずめ雀』など麻雀系のゲームばかり作っているしのうじょう作の究極の2人専用麻雀ゲーム。シンプルなゲームですが、寿司ネタによって得点が違うのでヒリヒリとした読み合いの心理戦です。漫画『カイジ』の中で「17歩」という変則2人麻雀が出てくるのですが、似たような駆け引きを味わえます。
スシヅメ
〈スシヅメ/2人/8歳〜/15分〉
相手の玉子を動けなくするのが目的のアブストラクトゲーム。
6個の寿司コマを受け取り、4×4のボード上に玉子を置いたらゲームスタート。交互に寿司コマを置くか、すでに置いた寿司コマを動かします。相手の玉子を囲って動けないようにしたら勝ちです。
寿司ネタごとに動き方が違っていて、いきなり玉子に接するようには配置出来ないというのもゲームを面白くしていますね。ボード上で玉を固めるように寿司を並べるから『スシヅメ』なんですね。
UMIZUSHI
〈UMIZUSHI/2〜4人/8歳〜/30分〉
職人になって寿司を作り、役を狙うセットコレクションゲーム。
全員順番に数字が書いてあるエサチップを出して、数が小さい人からウミウシを獲得します。ウミウシには数字が書いてあって、その数以上のエサを与えることで寿司が完成です。完成したら自分のボード上に配置して、置き方によって得点が決まっています。最終的に得点が高い人の勝ちになります。
ウミウシにエサを与えてウミズシを作るという不思議な設定ですが、ルールはよく出来ています。取れるウミウシは公開されているので、誰がどれを狙っているのか、一番手になるためにエサの数字をいくつにするかなど悩みどころが多いゲームです。
寿しロワイヤル
〈寿しロワイヤル/3〜4人/6歳〜/10分〉
人気の寿司ネタを予想してお茶を集めるバッティングアクションゲーム。
全員マグロ、ウニ、鉄火巻きのフィギュアを受け取り、真ん中にお茶フィギュアを置いたらゲームスタート。3つのフィギュアから1つ選んで片手で握ったら、全員同時に手を開きます。何かのネタが最多数だった場合、そのフィギュアは自分の前に置きます。全員握ったネタがバラバラだったり最多数がなかった場合、いち早くお茶フィギュアを取ります。お茶フィギュアが2つになった人が勝ちとなります。
シンプルなアクションゲームで、早取りなので盛り上がりやすいです。寿司フィギュアの出来が凄い!
マキスタック
〈マキスタック/2〜6人/7歳〜/15分〉
指定された寿司ネタを積み上げるチーム戦バランスゲーム。
1人が目隠しをして、他の人がカードをめくって寿司ネタの順番を伝えます。目隠しをした人は片手だけで寿司フィギュアを正しく積み上げます。早く積み上げるとカード獲得で、6枚獲得したチームの勝利です。
ルールは2つあって、全員が人差し指だけを使って正しく寿司フィギュアを積み上げるお箸モードがバカっぽくて楽しいです。みんな指を1本立てて、誰かの指と自分の指で上手く寿司フィギュアを挟んで積み上げます。チームメイトと2人で1つの箸になる感じが笑えます。
寿司は、ネタの種類が豊富なのでボードゲームのモチーフにピッタリかも知れませんね。特に日本の同人ゲームで寿司ゲームが多い! 海外に向けてのアピールもあるんでしょうけど、いろんな種類のカードやコマが作りやすいんでしょうね。